Pバルブ交換

2009年05月12日 更新

FD3Sのブレーキバランスは元々フロント寄りで、MAZDA車に良く見られる、ハードブレーキ時の強いヘッドダウン姿勢の一因にもなっています(他社比)。

調整式Pバルブを導入するという方法もありますが、煩雑になるのを避ける為、FD3Sより多少リヤ配分の多いといわれているNBロードスターのPバルブを移植しました。お世話になっているガレージでは、6型FD3SのABS自体の移植も出来るそうですが、かなり高額な作業となるようなので見送りました。

なお6型FD3Sには、EBDが装着されていますので、この作業は有害無益です。マネしないように。6型には、Pバルブの中身が抜かれたもの(つまりパイプと一緒)が装着されています。


オークションで3000円くらいで購入したNBロードスター用ブレーキマスター
もちろん流用するのはPバルブだけなので、マスターシリンダーなどは不要であるが、
まさか出品者にPバルブだけ送れとも言えず・・・。


こういうブレーキ関係の配管を触るときは、必ずこのようなフレアナットレンチを使用してください。KTCなどの精度の良いスパナでも出来ないことは無いのですが、必ず泣く日が来ます(なめてしまう)。


Pバルブ本体です。2本のボルトで固定されています。
左の21ミリのボルトというか蓋を回すと、Pバルブ本体が出てくるのですが、かなりのトルクで締めてあったのと、中身を取り出してワッシャーを入れる小細工は今回は・・・ということで、取り外しませんでした。


下側の配管は作業スペースが狭いので、写真のように配管込みで取り外した方が楽です。
左がNBロードスター用、右がFD3S用(4型)。
NBロードスター用には、2-11と記載があり、 FD3S用(4型)には2-6と記載があります。
ただし、2型FD3Sには、違う品番のP-バルブ(2-10)が装着されていました。
4型と2型では、ABSユニットが違いますので、その辺の関連かもしれません。
FD3Sでも年式によって、ブレーキの前後バランスが違うのでしょうか?興味深いですね。


2型のP-バルブ
2-10と記載されており、ピンクシールに緑のベルトが装着されていた。

4型は
2-6と記載されており、ピンクシールに紫のベルトでした。



取り付け中。 ブレーキオイルが漏れるので、作業後すみやかに大量の水道水などで洗い流してください。そのままだと、塗装がベロベロに溶けてしまいます。

黒いホースは、かなり前に作業した自作アーシング(オカルト)。中にはオーディオ用のスピーカーケーブルが入っています。意味無いとは思いつつも、撤去するのもメンドクサイので、そのままの状態です。


作業終了。30分ほどで終わる作業です。


あとはブレーキオイルを入れ替えれば終了です。
ドライ沸点312度以上のモチュールRBF600を使用します。
500mlが2500円くらいで販売されています。
完全にエア抜きするためには、1L程度必要。

 


作業終了後に洗浄したのですが、床に置かれたパーツ群がエライことに・・・。
棚を買って整理せんとね。

 

サーキットで試してみますが、タイムには直結しないパーツですので、
体感できるかな〜・・・。