PPF

2001年10月 機械式デフを導入した際に点検すると 見事にPPFに亀裂が入っていた。亀裂の場所はPPFを車体から取り外さないと確認できない部位。

ノーマルのPPF

PPFというのはRX−7/RX−8/ロードスターに特徴的な装備で 具体的にはミッションとデフを結合するフレームの事である。つまりミッションはマウントを持たず宙づり状態になっている エンジン・ミッション・デフがエンジンマウントとデフマウントのだけで 車体に固定される構造になっている。

通常のFRは エンジン・ミッションとデフは それぞれ別に車体に固定され 悪く言えばバラバラに動いてしまう状態となっている。軽量化を追い求めるRX−7/RX−8/ロードスターが 敢えてPPFという重量物を搭載した目的は 駆動系と一体としてダイレクト感を高めて ハンドリングを向上させるためである。MRやFF・RRは元々エンジン・ミッションとデフが一体化されているので PPFはFRにのみ使用される。

 

さてここからの話が 実にMAZDAらしいのだが、このPPFはサスペンションフレームと同じように大変な応力の集中する重要な部品なのに FD3Sにおいては頻繁に亀裂が入ったり折れてしまったりするのである.

明らかな強度の検討不足で本来ならリコールしてくれても良いのに・・・。

強度不足にMAZDAも気がついたのであろうか?。2型からはパーツ番号も変わり若干強化されたらしいが 相変わらずよく折れる。5型からはさらに強化されたPPFになったようで まだ5型の走行距離が伸びていないせいもあるが 折れると言ったトラブルはあまり聞かれなくなった。

社外品もいくつか販売されており(こういったフレーム関係の部品が強度不足の為に 社外品が発売されてしまうこと自体メーカーにとって恥ずかしいことだと思うが・・・。) MAZDASPEED・サンアイワークス・RE雨宮の3つの製品が 2001年現在入手できる。

MAZDASPEEDは強化素材を使用しているので高価。強度はノーマル10%アップということでしたが,時々オークションに折れてしまったMAZDASPEEDのPPFがジャンク品で出品されるのは ちょっと笑えなかった。しかし最近の製品を見ると以前の製品と比較して溶接補強した部分が増えているようなので 対策をしているのかも知れない。

サンアイワークス・RE雨宮の製品は共に 純正のPPFをあて板を溶接したり スポット増しをしたりして補強した製品で、下取りが前提です。サンアイワークスの製品は なんとノーマル比80%増しの強度と宣伝している。ヤング率が80%増しなのか その辺がよくわからないので MAZDASPEEDの10%と比較できなが 取りあえず安いので今回使用してみることにした。

実際の強度の方は不明です。ひょっとして全然駄目かもしれないし あるいはトラブル知らずかもしれません。

それほど手の込んだ補強ではないので 溶接に覚えの有る方は自分で加工されるのも悪くないかと思います。