FD3Sの進化の歴史

出力

外観・タイヤ

エンジン・足周り

時期

1型

 

255馬力

 

  • 255/50R16
  • タワーバーはピロボール
  • ややピーキーな特性
  • フロントナンバーは簡単に取り外せる

1991年11月

2型

 

255馬力

 

  • RとRZにBBSの17インチホイールを設定(Rはオプション)
  • ナンバープレート固定
  • ドアとピラー内部に防震材追加
  • リヤクロスメンバーに補強バー装着
  • タワーバーをリジット化
  • バンプラバー変更
    (ゴムからウレタンに)
  • アライメントの変更・ダンパーの大型化
  • ジオメトリーの変更は無し

1993年10月

3型

 

255馬力

 

  • 新形状のリヤスポイラー
  • ややアンダー傾向に振られる
  • RZに17インチ専用大型ブレーキDISK

1995年3月

4型

 

265馬力

 

  • リヤコンビネーションランプ変更(丸テール)
  • エアバックを全車に装着
  • RSの減速比がRZと同じになる
  • ECUが16ビットとなる
  • 吸気系の配管の変更・過給圧アップ
  • RSにも17インチ専用大型ブレーキDISK

1996年1月

5型への変更点(1998.10〜)

バンパー

開口部の拡大による冷却性の向上・ナンバープレート取り付け変更。
フレシュエアー取り込み口を新設。

ラジエター

厚みをアップして 容量拡大・冷却ファンを変更・開口部従来比210%

タービン

ウルトラハイフロー化(排気タービンを直径51から50に変更)
アブレータブルシールの採用によってクリアランスの削減
ブレードの面積を拡大
タービン自体の容量は減少。

インタークーラーホース

非対称の蛇腹構造で効率アップ・材質変更

フロントパイプ

肉厚の削減による内腔拡大・排気抵抗は減少

マフラー

内部構造を若干変更・音は静かに・排気抵抗は減少(10%)

アンダーカバー

2枚から1枚に変更。空気抵抗の削減。ダウンフォースの獲得。

ブレーキ導風板

形状を変更・効率アップ・開口部従来比155%。オイルクーラー導風板付き

ECU

4型からmapが変更されています。フロントパイプ交換を行ってもノーマルECUで対応できるようです

ロータリーハウジング

新設計のハウジングです。オイル経路の容積を減少・オイル駆出の応答性改善。高回転でのオイル消費を増やしています。

ブースト計

ブースト計追加。MAX700mmHg近辺。油圧計廃止

ダンパー

RSにもビルシュタイン製ダンパーを採用。
RSのビルシュタインダンパーは 今までのRZに使用されていたビルシュタイン製ダンパーよりかなり柔らかいものです。
フロント・リヤ共にバンプラバーがウレタン製の物になりました。

エアクリーナー

専用の取り入れ口を与えられた。(4型まではインタークーラーと共用)

インタークーラー

変更無し・開口部従来比180%

バネ・スタビ

バネは1型から一貫して変更がありませんが スタビは柔らかくなっています。

ステアリング

エアバックの小型化・ステアリングを変更。

フロントサイドマーカー

廃止

タイヤ

専用タイヤS-07・サイズは変更無し。

メーター

0の位置が時計の6時方向に変更。

ブレーキ

ダストカバーに導風板が装着された。

オイルクーラー

開口部従来比175%。オイルクーラーダクト廃止。

リヤサイドマーカー

点灯するようになった。

リヤウィング

新デザイン。角度を3段階に変更可能。

最大過給圧

従来の470mmHgから560mmHgにアップ

ホイール

16インチホイールも17インチホイールに準じた形状に変更

サイドブレーキ

革張りではなくなりました。コストダウン

6型(2000.10〜)への変更点

ABS

ABSユニットがボッシュ製に変更・ABSの誤動作が無くなった
制御は16Bit化された。EBDの採用。

安全基準

ドア内部にサイドインパクトバーを追加

ダンパー

5型より更にしなやかになっています。
6型RSのビルシュタインダンパーは5型RSのビルシュタインダンパーより さらに減衰力が弱くなっています。

6型RZのビルシュタインダンパーは5型RSのビルシュタインダンパーと全く同じです。

スプリングは1型から6型まで共通です。

内装/外装

メーター類の照明変更・メッキリングの復活

モデル

RZの復活(台数限定)

パワステ

チェックバルブの採用でハンドルを取られにくくなった。 

エンジン関係

ECUを含めて5型と変更がないみたいです。

なぜこんなサスを???2001年12月

Type R BATHURSTというモデルが発売されました。ショウワと共同開発した車高調整サスペンションを標準装備しているのが特徴ですが 評判は芳しくありませんでした。+5から−20mmの間で車高調整可能ですが その度にダンパーを車体から取り外す必要があったためと走行性能がRS標準のビルシュタインに及ばなかったのが原因のようです。

基本は従来のタイプRのダンパーです。
ツインチューブ構造・ピストン直径36mm
ダンパーの減衰力とスプリングはタイプRのダンパーと変更なく安易な設計といわざる得ません。

車体自体は従来のRBと同様で シングルオイルクーラー・16インチタイヤの設定です。

SPRIRT R Type A2002年3月25日

SPRIRT Rシリーズという最終モデルが1500台限定で発売されました。6型に1型で使用されていたコストダウン前の内装パーツ等を組み合わせただけで 走行性能は6型と大差ありません。

なぜか名称が変更され Type A・Type B・Type Cの3モデルありますが 従来のRZ・RS・4ATと同等です。

このSPRIRT シリーズの発売をもってFD3Sの製作は終了しました。2002.8)厳しくなった排ガス規制に適合しないためです。同時期にスカイラインGTR(R34)・シルビア(S15)・スープラ(80)なども姿を消しています。
  • ドリルドタイプブレーキディスク(Type A・Bのみ;従来品を穴開け加工しただけ)
  • レッド塗装ブレーキキャリパー(キャリパー自体は変更無し;塗装しただけ)
  • ビルシュタインダンパー(Type A・Bのみ;Cはショウワ製スタンダード)
    Type Aは5型RSと6型RZと同じ減衰力。 Type Bは6型RSと同じ減衰力。つまり変更無し
  • 高剛性ステンレスメッシュブレーキホース(Type A・Bのみ)
  • BBS社製17インチ鍛造アルミホイール(Type Aのみガンメタリック;Type B/Cはシルバー)
  • レッド塗装フロントストラットバー(1型と同じパーツ)
  • RECARO社製軽量フルバケットシート;レッド(RZ装着品の色違い・Type Aのみ)
  • 本革シート;レッド(Type B/Cのみ;1型タイプXと同じパーツ)
  • 本革巻シフトノブ&シフトノブブーツ、パーキングブレーキレバー&パーキングブレーキレバーブーツ
    (4型までの内装品の縫合糸を赤に変更したもの)
  • 専用メーター
  • 専用キー
  • 専用オーナメント
  • 専用カラーの内装(ライトグレー)

外観だけの変更点が殆どで 残念に思った方も多いと思います。

2003年7月ですが 未だに新車のSPRIRT シリーズが売れ残っているようです。マツダの販売方法に疑問を持ちます。もっと希少価値を付加した形で販売してほしかったです