TIサーキット走行会

TIAC SPORTS主催/平成11年4月30日

初めに

平成11年4月30日かねてから希望していたサーキットを走行しました。私は愛媛県に在住していますが近郊には阿讃サーキットがあるのみです。どうせならということで本格的な国際サーキットであるTIサーキットを走行しました。

セントラルサーキットの走行会もあったのですがセントラルは高速コーナーが多くエスケープゾーンも狭いような記憶があったのでTIにしました。

行程

2日前より高松自動車道-淡路島経由で大阪入りして遊んだ後 中国自動車道経由で美作インターを降りそこで一泊(どこに泊まったかは秘密)。

ガソリンを満タンにして4/30朝6時にホテルを出てTIサーキットに向かいます。セントラルもそうですがTIも結構山の奥深くにあります。要所要所には看板があるのですが 以前JTCCやGT選手権を観戦しに行ったときは真夜中の行軍だったため看板が見えず結構不安です。事前に地図などでよく調べていった方が良いですよ?

走行準備

ゲートオープンは7時でピットは早いものがちでした。到着すると4輪では一番乗りでしたが明日2輪の大会があるみたいで練習走行をするために結構な台数のワンボックスカーが集まっていました(バイク運搬用)。

4月30日は暦の上では平日になるので参加台数は18台でしたが40台以上も参加するときもあるそうです。集まってきた車はタイヤをセミレーシングに変えたり車高を落としたりと忙しそうですが ?-?号はノーマルサスで市販ラジアルなのでスペアタイアを降ろしたりする程度で暇です。そうそうドーピングは忘れずにします。この日は30分の走行が2回ありました。(費用は17000円)いつもは30分の3回走れるそうですが前述のバイクの大会のため枠が取れなかったそうです。

  • 火災が発生した場合 一番小さな消火器でも1万円を請求されます。
  • 消防車によって消火した場合は40万円請求されます。消防車での消火を拒否する事もできますが その場合燃え尽きるのを待つことになるそうです。

参加車両

参加車両はFD3Sが一番多く私も含めて4台参加していました。うち一台はタービン交換をされており結構速かったです。

他にはシルビア(S13・S15)/ランサーEVO/シビックR/33GT-R/シビックフェリオ/アリスト/アルトワークス/FC3S/AE86等でした。ほとんどがセミレーシングを履いておりシビックフェリオなんかはJTCC真っ青の直管マフラーで爆音でした。

まあこのくらいなら許せるのですが なんとGT選手権に出るようなセリカも来ました(本当にGT300かも?)。エアジャッキを内蔵しており外装も派手派手です。正直”そりゃ反則だよー”という感じです。

1回目走行

走行が始まりましたがそのセリカは激速でした。私のFDはランサーEVO・33GT-Rにもついていけません。シビックR・S13・AE86にはなんとか.....。直線でかなり追いつくのですがタイトコーナーでは置いていかれます。(私が下手なせいです)。

2周目からかなりタイヤが発熱しているようでズルズルとコーナーで車体が滑っているのがよくわかります。初めの3周くらいは嫁さんを助手席に乗せていましたがピットイン時にギブアップして降りてしまいました。

油温は110度で安定しています。タイヤはM7Rでしたが結構ゴムが融けて崩れておりタイヤカスがこびり付いています。ピットアウト後S13の後を付いていってラインを教えてもらおうと考えて半周ほど走りましたがバックストレートで見る見るうちに差が縮まります。”これは行くしかない”と思ってアクセル全開。150メートルの所からフルブレーキングをしたつもりでしたがアクセル全開の分 全然止まりませんハンドルをまっすぐにしてそのままhair pin cornerのグラベルに突っ込みました。

窓を半分開けていたので車内は砂埃だらけに...。自分の車がコース脇に止まっていて他車が通り過ぎるのを見てるって非常にむなしい。ああ格好悪い。前半終了....。オフロードカーがすぐに来て牽引ロープで引っぱり出してくれました。幸いどこにも損傷はないようです。

次の走行まで1時間ほどありましたが あちこちに小石が入っていて掻き出すのに大変です。ブレーキはノーマルでしたが一応問題ありませんでした。一応シルビアの人に謝りに行きましたが”もう びっくりしたよ”と言われてしまいました(ごもっとも...)。

2回目の走行

2回目の走行が始まりましたが 半周ほどはコーナーとブレーキングで”ガラガラチンチン”と小石をコースにまき散らしているのがよくわかります。”うわー後続車に申し訳ないな”と思いつつすぐにアクセル全開!!というのは2回目の走行はタイムを測定するのです。タイヤ・ブレーキはすぐにダメになるだろうと考えていたので前半に勝負をかけることにしていました。

4周目が終わりこの頃はタイムアタックは止めてブレーキングの練習をしていました。ブレーキを詰める練習ではなく もっと初歩的なフルブレーキングの練習です。前半に突っ込んだバックストレートでも初めからどかんとブレーキを踏み込めばあるいは止まれたかもしれません。その頃はシビックTYPE-Rを追っかけていました。直線ではどんどん追いつくのですがlast cornermike knight cornerで一気に引き離されます。後で聞いた話ですがmike knight cornerではブレーキを踏まないそうです。私はここで(無理をしないためでもありますが)軽くブレーキを踏んでいました。

そして魔の5周目。特に攻めていたわけでないのですが2コーナーのpiper cornerの立ち上がりでリヤがズルリと滑ります。すぐにカウンターを当てますがお釣りをもらってフラフラしたあげくケッチン食らって180度スピンしながらoutに吹っ飛んでいきました。”おおー!!怖い!!”と叫んだ直後 側面からウレタン製の緩衝材にヒットして止まりました。

クラッシュ

助手席の窓は粉々になりフロントガラスにも飛び散った小石によって小さな亀裂が出来ていました。あと左フェンダーが少しへこみましたが少し触ると”ポコン”といってかなりもとの形に戻りました。左側面の塗装もかなり痛んでしまいました。飛び散った小石がbodyと緩衝材に挟まれて傷が付いたと思いますが塗装のやり直しをしないといけないかもしれません。うーん30万円コースかな?エンジン・駆動系には損傷がなかったのでそのまま自走して家まで帰りました。

ちなみにベストタイムは2周目に記録した2分2秒でした。ブーストアップ・ノーマルサス・市販ラジアルでは(サーキット1回目としては)まずまずではないでしょうか?(甘い?)

同じ日に走られていた1型FD3S/TYPE-RZベースのブーストアップ・車高調(フジタエンジニアリングF−02)・S-タイヤの竹内 剛さんは1分51秒でした。(TI走行は5回目で今日がベストタイムだそうです)

N1-GT-Rのコースレコードは 1分37秒。F1のコースレコードはセナの1分10秒です。

初めてのサーキットでしたが手痛いダメージを負ってしまいました。しかも2回の走行のうち2回ともコースアウトしてしまい結構恥ずかしいデビューでした。反省しています。

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