TIサーキット走行会

マツダスピードスポーツファクトリー広島主催/2000年11月25日

第3回パワー測定(DYNOJET編)

初めに

3回目のTIサーキット走行。当日はN-1耐久に出場しているFD3Sも走行しました。

30分2回の走行で 料金は20000円。Rotary japanからも多数の参加者がありました。

Rotary japanのホームページはこちら

今までのベストタイムは2回目の走行時の1分59秒173です。市販ラジアルと言え 情けないタイムですので Sタイヤ軍団に負けないタイムを捻り出すのが目標です。

R-Magic Power-FC9月の美祢サーキット走行会は雨模様で 前置きインタークーラーの真価を発揮せずにクラッシュしてしまいましたが、今回はドライ!。

しかもサスペンションはHKSハイパーダンパーキットに変わって 藤田エンジニアリングオリジナルのF-O3を装着してきました。

タイヤは相変わらずヨコハマM7R・ブレーキはロッキードZCです。

Power-FCがR-Magicのオリジナルデーター入りに変更になっていますので その辺の調子も気になるところです。

10月に岡山市内に転居したので サーキットまでは楽々です。

準 備

例によって前日からの準備は全く出来ず エンジンオイル交換・ブレーキのエア抜き・車高調整をしたかったのですが時間がなく そのままでの走行になりました。当日は2輪レースの前日で パドックは2輪の空吹かしをするときのオイルの臭いで充満し 吐きそうになります。私はどうしてもバイクの臭いは好きになれません。

ミーティングはコントロールタワー2階のメンバーオンリーのラウンジ(?)で執り行われました。

コーヒーを飲みながらするミーティングというのも初めての体験です。

パドックにて

車高がそこそこ落ちているように見えますが 実は最大限に車高を上げてあります。

藤田エンジニアリングのオリジナルサスは車高をいっぱいに上げても標準車高より3センチダウン程度までしか車高が上がりません。

サーキットを走る場合は この状態より1から2センチダウンさせた方が良いらしいのですが 今回は時間が無く試しませんでした。

1回目の走行

タイヤ内圧は前1.8・後1.9で走行を始めましたが タイトコーナーでアンダー傾向でした。タイヤが暖まるとニュートラルステアになり5週目くらいまで安定して走れました。その後はリアの内圧が上がったためフラフラするようになりタイトコーナー立ち上がりでオーバーステアが強くなりました。

減衰力は前後とも10段中3段戻しで走行しました。バネレートが全然違うので比較するのは酷ですがHKSハイパーダンパーキットとは全然安定度が違います。リアが出た場合でも素早くカウンターで修正が出来 全然怖くありません。

前置きインタークーラー&R-Magic Power-FCですが 実に凄いパワーで全く不足を感じさせません。正確な値はコマンダーをリセットしてしまい判りませんが 吸気温度もかなり低くなっていると思います。ただし水温は105度まで上昇しました。クーリングラップ無しの8周連続全開走行です。もう少しラジエター周りの導風板を工夫してみたいと思います。バックストレッチは勿論 メインストレートでも5速に入るようになりました。

1回目の走行でこの日のベストタイムである1分57秒785を記録しました。前の走行から2秒ほど短縮しておりますが 不本意な成績でした。

あと1コーナーで止まりきれず例によってコースアウトしましたが 砂利遊びは慣れたもので アクセルコントロールで無事脱出しコースに復帰できました。

MIKE KNIGHTの手前で2速から3速にシフトアップしますが ここで痛恨のシフトミスをし強引にたたき込んだところ 入ったのは5速!!?以降5速にギアを入れるときにギヤが干渉するようになり”ガリ!!”と音がするようになりました。
(その後 中古のミッションに交換しました)

車載ビデオで録画していましたが車内に露出が合ってしまい 外は真っ白けに色が飛んでしまいました。うーん難しい・・・。

2回目の走行

タイヤ圧は前後とも2.6に上昇していたのでそれぞれ1.9/2.0に調節しました。タイトコーナー立ち上がりでオーバーステアが出る件ですが 某氏のアドバイスによりリアの減衰力を少し落としました。車載ビデオも露出を調節します。

走行開始するとコースアウトが多い多い。1回目の走行とは違って波乱含みです。MOSS Sのラインを工夫し なんとかちびりながら全開走行できるようになりましたが その後のATTWOODが怖い怖い アクセル全開で抜けたいのですが 全然無理です。ATTWOODには色々走り方があり 今後研究したいと思います。でもこのコーナー観客席から見えないので他人の走り方が研究できないんですよね。

5週目頃から異変に気がつきます。フロント?右側??なんか振動が激しいです。しかもコーナリング中とかブレーキング中に多いです。初めはタイヤを縁石に乗せすぎたので タイヤのブロックが脱落したかな?とも思いましたが ますます様子がおかしいのでSLOW DOWNしてPITに戻ります。

外見上はタイヤに問題なし。まさかと思ってホイールナットを触るとなんとゆるゆるです。”おーい!板金屋の親父!!!!”

走行前に確認しなかった私も悪いですが 何にせよタイヤが脱落する前にPIT IN出来たのは幸いでした。

急いでコースに復帰しましたが 最終コーナーを目を血走らせて全開で立ち上がった私に見えた物は 無情なチェッカーフラッグでした。車の中で”おおーそりゃないよう!!!”と号泣してしまいました。

同乗走行

今回の走行会では 3台の同乗走行用のFD3Sが用意され 僅かな待ち時間でプロの同乗走行を体験できるようになっていました。

私は黄色の触媒無し(?)R-MagicエアロのFDに乗せていただきましたが FM-901という市販ラジアルで凄いコーナリングを体験させていただきました。私も市販ラジアルで頑張っていますが まだまだレベルアップの余地があることを痛感しました。

パワー測定

DY

TIサーキットにはDYNOJETというシャシ台が設置されています。車は1回6000円で測定してもらえます。バイクも可能です。

写真をご覧になっていただければ判りますが 1軸のローラーでダイレクトにパワーを測定するので滑りが少なく 実際の走行状況に近い状態で測定できるのが売りらしいです。

ここで測定するのは2回目ですが前回の測定結果もパソコンに保存されており 簡単に重ね合わしたりして比較が出来ます。

スタッフもかなり詳しい方々で 湿度・大気温度で細かく補正をしていただけます。

基本的には2回測定ですが 測定グラフが安定しない場合には 安定するまで4回程度まで測定してもらえます。

私は340馬力程度ですが フジタエンジニアリングのTO4Rを組んだフルチューンデモカーが460馬力を記録していました。

駆動ロスの加算が出来るはずですが ここではその算定をしていませんでした。エアーロードシステムという負荷装置も付いているハズなんですが・・・

このDYNOJETでも 実走と全然条件が違うようで パソコンを見ているとマップを読んでいるところが実相と全然違う場所で あまり燃調セッティングには役立ちそうもありません。

負荷装置を作動させたらその辺の事情も変わってくると思います。

http://www.dynojet.com
DYNOJETのホームページ

パワー測定の模様もこちらからダウンロードできます。家庭用デジタルビデオでは ある一定の音量からは自動的にリミッターが介入するので 迫力がイマイチです。

 

測定結果です。これは別の日に測定した吊しのPower-FCの測定結果です。パワーグラフの凹凸は、スリップかな?

  • 前置きインタークーラー
  • 純正タービン
  • ノーマルエンジン
  • 触媒ストレート
  • APEX N-1 DUALマフラー
  • APEX Power-FC(吊し)
  • RE雨宮エアクリーナー

第4回のパワー測定はこちら