岡山国際サーキットについて(FD3S編)

2010年11月02日 更新

岡山国際サーキットのコースを掲載していたのですが、
サーキット側から削除するように指示がありましたので、削除いたしました。

OIRC会員

OIRC会員(サーキット走行ライセンス)になるには、30分前後の簡単な講習を受けるだけです。要予約ですが、原則毎日実施されています。(入会金必要)
ショップ主催の走行会は、非常に混雑しマナーも良いとは言えないので、安心でゆっくり走りたい方は、ライセンスを取得してOIRC会員になった方が良いと思います。WEBで走行枠を予約することが出来ます。OIRC会員の場合、30分の走行枠を5250円(2009年現在)で、走行できます。サーキットライセンス枠では同乗走行は不可です。OIRC会員になると、サーキット入場料が無料になるなどの特典があります。
年数回ショップ主催の走行会に参加するなら、OIRC会員になったほうが割安になります。 しかし一方でOIRCにて週末に走行可能な日が月1回程度しか設けられておらず、その日に都合が悪ければ、なかなか走行できないというジレンマがあります。

コースアウト

コースアウトしてサーキットの設備に接触した場合、交換修理代を請求されます。タイヤバリア1本9450円、ウレタンバリア84000円など、実費請求されます。コース上で火災を生じた場合は赤旗中断となります。消火器は1本8400円かかります。コース上にオイルをまいた場合も メートル単位で処理料を請求されます。コース全周だと莫大な額になりますのでご注意ください。オイルが出ている可能性があれば直ちにコース外に退避してください。

エスケープゾーンの砂利の深さは30センチあります。一度コースアウトして停止するとFD3Sでは脱出できません。停止する前に2速に入れてアクセルコントロールを行うとグラベルの外側の砂利の浅い部分まで移動できますが 速度を殺しきれないとそのままガードレールに突っ込んでしまうのでちょっと難しいです。またコースアウトの際にハンドルを深く切ったままグラベルに突っ込むと車両が横転する可能性があります。(特に最終コーナー付近)
スピンする場所は大体決まっています。

特に2コーナーはサーキット初心者には鬼門です。テールスライドのコントロールが出来ないうちは徐行で通過した方が良いと思います。

  • WILLIAMSの進入
  • ATTWOODの進入・立ち上がり
  • ペアピンの立ち上がり
  • 最終コーナー
  • 1コーナー

ガソリンやオイル

ハイオクガソリンは、サーキット事務局でチケットを購入して、パドック端にあるガソリンスタンドで給油します。セルフガソリンスタンドではありません。価格は高めですが、ガソリンを惜しんでガス欠でエンジンを痛めるほうが愚かです(経験あり)。常に満タンで走行開始してください。オイルやブレーキフルードは、少し高めですがサーキットで購入できます。端数が出ても、次回給油に使用できますが、最近有効期限が短縮されてしまったので(ナンデヤネン!)、最低限の量を購入してマメに給油されたほうが良いです。

走行台数

タイム差やクラス分けにも寄りますが、30-40台までが楽に走れる限度です。走行会によっては60台ほど募集するところもありますが、最初から最後までウオームアップ走行で終わることになり、参加をお勧めしません。ちなみにOIRC会員枠では、40台で予約ストップとなります。

宿泊&ご休憩

サーキットではレストランが営業されています。サーキット周囲にはコンビニやガソリンスタンドなどはありません。宿泊はサーキット自体にコテージが併設されていますが、湯郷温泉郷が近傍にありますので、予算に余裕があればそちらを使用されても良いとおもいます。女性同伴の場合は、津山IC近傍に数件のラブホテルがあります。和気ICから南に下り、国道2号線沿いにも数件のラブホテルがあります。余談ですが、サーキットのコテージは<ご休憩>としても利用できます。サーキット事務所に申し込んでください。OIRC会員の場合、若干の割引もあります。

メディカルセンター

パドック奥にメディカルセンターがあります。事故による負傷の他、風邪や下痢、発熱などにも対応してくれます。

周辺道路

サーキット周囲には、とても気持ちの良い道路がありますが、時々違反切符を頂けるサービスが実施されますので、ご注意ください。またIC入り口でも、シートベルト確認サービスが実施されます。カーナビによっては、直線的な経路を選択してくれて、泣きたくなるような狭い道に案内されることがあります。案内看板の設置は多くありません。

天候

一応、昔F−1も2回開催された国際コースですが、山奥にありますので天候の変化が大きいです。特に冬季は急な積雪で、Sタイヤ装着車が帰宅できない、逆に参加者が積雪のためにサーキットに到着できない・・・(坂を登れない)ということも過去にありました。

ピット

水道やコンセント、コースの監視モニターの配線はありますが、エアツール用のエア配管はありません。OIRC会員になっても、バイク軍団占拠されていて4輪はなかなか使うことが出来ません。ピットの階段下にはコンプレッサーが設置されています。

チャイルドルーム

ピット上の2階に、チャイルドルーム(無料)が設置されていますが、子供だけの放置は禁止されています。

 

 

以下はブーストアップ340馬力・市販ラジアル使用のFD3Sの走行例です。
ファイナルは4.3、シフトは6500回転を想定していますが、
実のところFD3Sで岡山国際を走る上では、ファイナル4.1の方が適しています。

1コーナー(3)

ハイグリップタイヤだと DUNLOPブリッジ下(100メートルライン)まで突っ込めますが 走行ラインが限定されるので 一般的には150メートルまでと考え、ダンロップブリッジの少し手前から減速を開始してください。
安心してクリアできるのは120m位まででしょうか?

ガードレールまでは距離があり安全とは思いますが 過去に死亡事故が起きています。

緩い下りでスピードが乗りやすいですがWILLIAMS との関連であまり無理をしない方が良いと思います。OUT-IN-MIDでクリアします。見ての通り1-2コーナーは一つのS字として考えて走行してください。WILLIAMS CORNERまでに距離があり一度全開加速します。しかし1コーナー脱出時のアウトへのハラミが少ないと、パワーオーバーステアが出る傾向があります。しっかり加速しつつオーバーステアを出さず、かつ2コーナー進入時の位置を考えて走る必要があります。

 


WILLIAMSコーナーへのブレーキが始まる前にOUT一杯に車を寄せます。4速にシフトアップしたくなりますが 我慢して3速のままwilliamsに進入することが多いですが、ノーマルポートエンジンの場合は、6500回転シフトで、1コーナー脱出時にしっかり加速できる方は、4速にシフトアップされてから2コーナーに入った方が良いこともあります。

 

 

WILLIAMS(2コーナー)(3-4)


2コーナーのアウト側からの遠景写真。

緩い下りの高速コーナーで姿勢を乱しやすいです。コーナー出口のOUT側は壁が近く
コースアウトすると全損する可能性があります。

軽いブレーキングでOUT一杯から進入しますが オーバーステアが出るので最初はブレーキは残さないでください。ブレーキが終了してから進入するようにした方が安全です。慣れてくると、ブレーキのフロント荷重を利用した走りの方がタイムが良いです。
基本的には立ち上がり重視のコーナーで ブレーキ終了後フロント荷重を生かして一気に車の向きを変えノーズをクリップに向けます。あとはアクセル全開でアウト一杯まではらんでいきます。ただしこういった走りが出来るのはダンパーの減衰力の強い車両です。一般的にはクリップを過ぎたあと、コーナーの出口が見えたらアクセル全開で良いと思います。純正ダンパーだと進入でオーバーステアが強く出るので危ないコーナーです。

この写真に写っているショートカットコースはイベントなどで使用されるだけで、一般者が走行することはまず無いと思います。バックストレッチ側のショートカットコースに至っては、新舗装になった際に、一部撤去されて通行できなくなりました。

出口では3速が吹け切ってしまいますので、4速にシフトアップが必要です。(FD3Sの場合)
4速で進入した方は、ひたすらアクセル全開あるのみです。

2コーナーの出口です。

バックストレッチの、関係者用の駐車場(下側)が見えます。クラッシュが続出しているのだから、こんなのは潰してエスケープゾーンを広げるべきでしょう。


4速全開で走り抜ける区間です。

 

MOSS-S (4-5)

名前はS字になっていますが 2000年以前のコース改修でほぼ直線の走行ラインが取れるようになりました。下りですのでかなり怖い所で谷底に突っ込んでいく感じです。以前ここでも死亡事故がありました。

4速で進入します。ここは怖くてもひたすらアクセル全開です。クリップポイントは3つあります。S字への進入ですがなるべく左寄りから進入してください。でないと 2つ目のクリップをアクセル全開で抜けるのが 非常に怖くなってしまいます。

スピードが乗っていると 2つ目のクリップの縁石をカットすることが可能です。ブーストアップのFD3Sでも2コーナーの脱出スピードが速い方はここで5速に入ります。5速に入れれる方は 4速でレブまで回さずに早めに5速に入れた方が安定します。ファイナルが4.1の車両は4速です。

4速吹けきりで3個めのout側縁石のクリップからブレーキング。ATTWOODに突っ込みすぎないように...。
雨の日は非常に良く滑ります。ポルシェなどは、この写真右側で半回転して、この写真左手のクッションにリアから突っ込むと言うのが定番です。FRはもう少し手前で半回転して、この写真右手のクッションに頭を擦り付けるというのが定番です。

観客は駐車場を経由して、ここまで進むことが出来ます。

個人的にはこのサーキットで一番無駄なコーナーだと思います。全開で走れさえすればそれ以上のテクニックは不要です。問題は全開で走れるラインが1本しかなく、それを外すと単にスピンしやすいだけの危険なコーナーであり、単なる直線にせずS字にしたがために 抜きぬきさやリスクが増しただけの結果になっているのは問題だと思います。

 

ATTWOOD(3)

バックストレートの立ち上がりに重要な180度ターンの強い登いコーナーです。このコーナーは色々な走行ラインがあるようですが、基本的な走行ラインはMID-IN-MIDで、クリップポイントはかなり手前になります。オーバーステアが出やすいのでアクセルコントロールも必要ですが、一番大切なことは、出来るだけ早くアクセス全開状態にするかです。

進入はMOSS-Sとの兼ね合いでパッシングポイントにもなりますが 相手が後ろとイン側をよく見てくれていないと衝突します。抜く相手を選びましょう。

出口の路面は少し荒れているので ピョンピョン車が撥ねますが アクセル全開のままでクリアします。

ATTWOODに突っ込みすぎるとバックストレートが台無しになります。コーナー半ばでオーバーステアが炸裂してコースアウトすることがあります。

F-1開催まではこのコーナーをぐるっと回ってサーキットを一周できるようになっていましたが 
現在ではMOSS-Sより先は立入禁止区域になっています。

BACK stretch(3-4-5)

バックストレッチは途中まで緩い登りになっています。メインストレートと同じく200キロオーバーになります。ブレーキングの突っ込みは150メートルまでにしていますが まだ余裕があります。エンジンブレーキをきちんと使用しましょう。

Sタイヤだと120メートル付近まで突っ込めます。2速へのシフトダウンはきっちりアクセルを煽って回転を合わせないとリヤタイヤがロックします。

HAIR PIN(2)

突っ込まないようにしっかりブレーキをして5速-4--3----2速にシフトダウンします。バックストレッチからの進入は緩い下りになっていますが出口は再び登りになり すぐまた下りになります。路面状況が急激に変わるので出口でスピンしやすいです。慣れない内は3速でクリアしても悪くないでしょう。特に雨の日は3速が良いと思います。

コーナーにはバンクが付いているので早めにアクセルを全開にします。早めに3速にシフトアップして直ぐにREVOLVERのアプローチに入ります。タイプRBの方はファイナルの関係で シフトアップしない方が良いでしょう。横Gの関係でシフトミスを犯しやすい場所です。

REVOLVER(3)


(旧舗装;気球からの撮影)

OUT-IN-OUTでOKです。下りのコーナーです。このコーナーのクリアスピードでタイム短縮ができます。なるべくスピードを殺さないように 軽いブレーキでノーズがイン側を向きますので姿勢をコントロールして進入します。 TYPE RBやTYPE Xの方は2速のまま進入したほうがよいでしょう。

旧舗装では、ショートカットコースを利用して、一旦コース外の路面にアウト側のタイヤを乗せてから進入するというテクが使えましたが、新舗装では、ショートカットコースが一部撤去されてしまったので、普通に走るしかありません。

基本的に他車を抜きづらいコーナーです。後方視界が大きく左右に振られるので、後続車両の確認が困難です。遅い車が前にいても、無理をして抜かない方が良いでしょう。無理な追越をすると衝突事故が起こりやすいコーナーです。


(新舗装;写真左手に一部撤去されたショートカットコースが見える)

REVOLVERを脱出した後 アクセル全開でOUT側に張り付いたままPIPIERのアプローチに入ります。PIPIERはアンダーステアになりやすいコーナーです。

 

PIPER(3)

REVOLVERとよく似た感じの緩い下りのカーブです。立ち上がり重視でコーナー入り口での軽いブレーキングで車の向きが自然とインを向くと思います。


旧舗装

新舗装では、写真中央部分の荒れたところが舗装され補強されたので、縁石を超えて走行できるようになりました。縁石を超えて走った方が、PIPERへのアプローチが圧倒的に楽になりますが、結構振動があるので、FDなどはサスペンションのピロボールの劣化が促進されてます。このコーナーの出口から登りになります。

 

パドックからよく見えますので走行会の最中には結構ギャラリーが集まります。PIPERの出口に積まれたウレタン製の緩衝材.....。このコーナーの危なさを物語る..。PIPIERの通過速度が遅いと次のストレートで抜かれます。

短いストレート(3-4)

PIPIERのクリップ〜立ち上がり。

3-4速での馬力勝負です。redmanには突っ込みすぎないように......。ブレーキは少し残しても良いと思います。

ブレーキの目安は旧マルボロブリッジです。

REDMANの進入は遅い車を抜くチャンスです。(PIPERやREVOLVERは抜きにくいコーナーです)
抜かれる側の車は、妙な針路変更はしないほうが良いと思います。
ストレートといっても距離は短いので、 前方の遅い車が針路変更をすると、後方の速い車が戸惑ったり、追い越しに失敗してスピンするなどという事例もあります。

 


昔はマルボロブリッジと呼ばれていましたが、現在はスポンサーが変わっており、別の名称になっています。

 

REDMAN(2)

クリップは結構奥に取りコーナー入り口でしっかり減速して車の向きを変えます。しっかり減速しないとアンダーが炸裂します。ここに来るまでに左コーナーばかりが連続しているので ガソリンの量が半分を切っているとガス欠症状をおこしてエンジンを痛めることがあります。かならず各走行前にはサーキットの給油所で満タンにしておいてください。5型以降の車両はガソリンタンクに対策が施されているようです。

阿讃サーキットの1コーナーにも似ています。このコーナーからメインストレートの速度が決まってきます。(タイムアタック時はREDMAN手前から全開にするそうです)

HOBBSまでの短い直線は2速全開で走りぬけます。しっかり踏めていれば、回転警告音が鳴るはずです。


Wペアピンになっています。

重要度はHOBBSの方が上ですので HOBBSの脱出速度を中心にラインを考えてください。

時々REDMANの出口で姿勢を乱して アウト側にコースアウトする車両があります。 

HOBBS(2)

入り口はまだ強い登りですが出口では一転して下りになります。MID-IN-OUTというラインでクリアします。完全に脱出スピード重視のコーナーです。雨の日はインに付く必要はありません。MID-MID-MIDでOKです。

このコーナーの出口にピット入り口があります。ピットに入る車はコーナーをIN-IN-INで回ってください。ここからMIKE KNIGHTまでの間もシフトミスを犯しやすいです。

MIKE KNIGHT(3または4)

HOBBSを2速全開で立ち上がって3速にシフトアップ、まもなく進入になります。

車両によっては、アクセルオフだけで進入しますが 慣れない方は無理をせず軽くブレーキを踏んだ方が良いと思います。OUT IN OUTでコースを一杯に使います。強めの下りのコーナーでF3とかは全開のままで行くそうです。ハンドルは結構急に切り込み一気に車の向きを変えて後はアクセル全開です。下りのコーナーで出口の終わりの方ではオーバーステア傾向になりますので 途中でハンドル修正が必要です。イン側の縁石は荷重がしっかり移動できていると、カットが可能です。

ここはクリップを過ぎると、アクセルを踏んでいた方が安定します。アクセルを離すと、リアの荷重が抜けてしまい、オーバーステア傾向になります。

そばで見ていて一番迫力のあるコーナーだと思います。突っ込み重視ですがタイミングが難しいコーナーです。ここでコースアウトすると車両が横転する可能性があります。

3速で全開くれてやるのが怖ければ、4速にシフトアップしてから、このコーナーに進入されると良いと思います。

LAST CORNER(3)

軽くブレーキングをして進入しますがブレーキはクリップ手前まで残しても良いようです。
緩い下りでここもOUT IN OUTでコースを一杯に使います。

縁石の外側もコンクリートで補強されていますのである程度コースからはみ出すことは可能です。ただし縁石に乗れるのはニュートラルステアの時だけです。アンダーステアが炸裂しているときには絶対に縁石に乗らないでください。かなり高い確率でPITウオールに激突します。

MAIN straight(3-4-5)

緩い下りです。ブーストアップのFD3Sでも5速に入ります。
シフトアップの目安ですが、アットウッドで綺麗に加速できていれば、アットウッドの坂を登りきったところで4速に入り、5速にシフトアップするのは、右手のポストあたりです。(馬力やタイヤによって変わります)

 

ファイナルの違いによって多少違いがあると思いますが 大体こんなものでしょう。

岡山国際サーキットのホームページはこちら

スーパー耐久のFD3Sでは、MIKE KNIGHTと2コーナーが4速になりますが、他は一緒です。

目標タイムですが、

  • 完全ノーマルのFD3Sで、1分50秒
  • 足回りのみのライトチューンのFD3S(ブーストアップなし)で、1分46秒
  • タービン交換のFD3Sで、1分39秒だそうです。

上記は、某ショップによるコメントです。
えらい厳しい目標タイム・・・じゃないですか?(笑)
私には無理です。

 


----参考動画----

 

大井貴之氏の参考ドライブ(前半)
ライン取りとか、完璧です。
34GT-Rは、FD3Sよりトルクがあるので
Wヘアピンは3速クリアになります。

後半はオーナーの運転(?)のようですが
雨天でのMOSS-Sが侮れないことを教えてくれます。