エンジンブロー(1回目)

 フェニックスオート走行会が終了したときから少しエンジンの始動性がおかしかったのですが その後ブレーキのオーバーホール等々をしていたため 暫く車に乗れない状態でした。
2001年3月17日 約2週間ぶりに乗ってみると いよいよ怪しいです。
  • アイドリングが不安定で止まりそうになる
  • エンストする
  • マフラーの音色が 以前に比べて低い
  • 1500回転以下で レプシロ車のような振動が出る
  • 始動が悪い
  • マフラーから黒煙が出る
  • エンジンは6000回転くらいまで回しても綺麗に吹ける

    プラグ交換でも改善しないので アペックスシールの破損を疑ってオークラレーシングへ自走で行きました。エンジンは6000回転くらいまで回しても綺麗に吹けますが 1500回転以下はかなり怪しい状態でした。オークラレーシングへ行くまでに 何度エンストしそうになったか・・・・

    コンプレッションはフロント側が測定不能で リヤ側は圧縮9以上を保っていました。フロント側がブローすることは少ないし(通常はリヤ側が多い)リヤ側が全く正常なので 経年変化じゃないようです。

エンジンを開けてみると・・・フロントローターのアペックスシールの内 1本が折れていました。後の2本は正常でした。リヤローターの方は 1本に欠けが見られました。

上から順に

  1. 正常のアペックスシール
  2. フロント側折れてしまったアペックスシール
  3. リヤ側欠けてしまったアペックスシール

アペックスシールが欠けた状態でも圧縮9を記録できるのが不思議です。

FD3Sに使用されているアペックスシールは2mm圧のスチール製です。

他にもセラミック製・カーボン製などがありますが 量産車には使用されません


なるべく出費を少なくしたかったので 再利用できるパーツは すべて再利用してもらいました。

普通はローターハウジングは再使用しません。

フロント側のローターハウジングには傷が入ってしまったので再使用不可でした。

この他のパーツは再使用可能でした。

プラグ穴周辺と排気ポート周辺に縦に傷が入っています。深さは0.3ミリくらいかな?

点火プラグ周辺が黒いのは ここでアペックスシールがジャンプしてしまうためで 異常ではありません。

この時のサーキット走行会ではノックレベル80程度でした。

ブローの原因ですが 燃料の偏りによる失火ではないかと思っています。

この後は 燃料タンクに対策をしてもらいました。

ブーストアップ車両のエンジンブローの原因は殆ど下記の3つです。

  • 燃料の偏り(左コーナーで発生しやすい 特に減速後の再加速)
  • 燃料ポンプのへたり
  • オーバーヒート