V-Mount type Intercooler

このV-MOUNTは配管・ステー・導風板はワンオフです。
KNIGHT SPORTS社のV-MOUNTとは 同じモノではありません。

  • 2004年11月 修正
  • 2002年9月 加筆・表現訂正
  • 2002年8月 加筆・表現訂正
  • 2001年6月 製作
作業中
オークラレーシングで作業中
V-MAOUNT用ラジエターは位置決めの為 仮固定

これまで使用していたTRUSTのワンオフ前置きintercoolerですが 吸気温度はサーキットでの全開走行でも常に70度以下でしたが 水温が110度になってしまっていました。全開走行を続けても110度以上には上昇しませんでしたが ワンオフのエアコンコンデンサーが 実は全く機能していない事も判明し 2001年6月にVマウント形式に変更することにしました。作業は岡山県高梁市のオークラレーシングにお願いしました。

当初は 使用していたラジエターとインタークーラーを加工して使用する予定で かなり不細工な仕上がりになることが予想されました。しかし偶然ある筋よりナイトスポーツのVマウント用のラジエターとインタークーラーを入手する事が出来ましました。


knightsportsのV-mount用intercooler(左)

TRUSTコアのワンオフintercooler(右)・・・でかすぎる・・・。

それまで使用していたTRUSTのintercoolerですが 上の写真のように非常に巨大で 良く冷えたのですが大き過ぎる為にアクセルレスポンスが悪化する弊害がありました。
パワー感は間違いなく向上しましたが FD3Sのノーマルタービンには大きすぎる???


冷却水パイプの配置今まで使用していたラジエターですが 配管をVマウント用に改造することも可能でしたが(ナイトスポーツに送致;加工代金は数千円)

専用品でもラジエターの配管は右写真のように 余り余裕がありません。

Vマウントインタークーラー事故車から取り外したものなので 若干変形がありますが 程度は上々でした。

事故車を解体された方はFD3Sには詳しくなく”変な配置だな?”としか思っておられなかったそうです。

配管は手に入りませんでしたので BLIZの製品カタログを参照して適当な配管を取り寄せていただきました。

V字の間の隙間、つまりラジエターとインタークーラーの間ですが 鉄板で導風板を作成していただきました。アンダーカバーは ラジエターに合わせて切断・加工しました。
ラジエターファンは5型以降の オーバーヒート対策が施行されたパーツに変更しました。

ボンネットはノーマルのままです。FCコマンダーで吸気温度を見ると60〜70度前後で安定しており 以前の仕様とインタークーラーの冷却性は変化がないようです。

ワンオフ・エアクリーナー横も後も 空気が漏れないように対策しましたが 真夏にサーキットを全開で5.6周すると110度になります。それ以上には上昇しません。
過給気のほうは60度前後でよく冷えます。

 

前置きの時よりはよく冷えるのですが ナイトスポーツの言うように 常時100度以下!!と言うほどの効果がないので 2002年8月 再設置を行いました。
ワンオフV-MOUNT

ワンオフV-MOUNT エアクリーナーは 暫定的に今まで使用してきたRE雨宮のエアクリーナーの台座とHKSのフィルター部分を組み合わせた形状にしました。(参考;ガレージSAKAI)

ナイトスポーツの専用クリーナーとHKSのレーシングサクション以外は 基本的には使用できません。インタークーラーの配管と干渉するためです。

トラストのエアインクスも小加工すれば取り付け可能です。

バッテリーをトランクに移動済みですので TRUSTのレーシングブローオフも設置が楽です。

本家 KNIGHT SPORTS V-MOUNT

本家 KNIGHT SPORTS V-MOUNT蛇足ですが このエアクリーナーとMSのエアロボンネットを併用することは出来ません。一部干渉するためエアロボンネットを加工する必要があります。

他社製のエアクリーナーでも同じ事が起きる可能性があります。

V-MOUNT

その後

  • 2002年9月1日製作

V-MOUNTに移行後 水温は前置きと比較して低めにはなりましたが
真冬のサーキットで95度
真夏のサーキットで110度くらいでした。

私はサーキット走行では全くクーリングラップを行わないので
(ずっと全開)条件的には厳しいのですが
真夏のTSタカタサーキットのフリー走行枠を走行中
水温120度になってしまいクーラントを吹いてしまいました。

それを期に以前から考えていたV-MOUNTの再構築を行いました。

まず私のワンオフV-MOUNTの写真を下に掲示します。
インタークーラー・ラジエターはナイトスポーツのV-MOUNTと同じ物です。
導風板が無いせいではないか?と言われますが写真の通り綺麗に設置しています。

前側 これ以上は下げれない
前側;ラジエター裏にファンがあるので これ以上は先端を下げれない
某ショップはファンをプッシュ式に取り替えて更に下げて取り付けていたが・・・
上側から見ると・・・
上側から見ると ナイト純正より若干後退気味で取り付けられている。
ナイト純正はもう少し全体が前よりとなる。しかしそれは冷却性能には関係なさそう

導板風の様子 その1
導風板はご覧の通り ほぼ完璧。

導板風の様子 その2


裏側の様子;この状態でぎりぎりです。パワステの配管とラジエターファンが
アンダーカバーと同じ高さになっています。


当初はラジエターの角度・位置の問題で冷えてないか?と推測し
ナイトスポーツからラジエターのステーを取り寄せました。

ステーの比較
取り寄せたナイトスポーツ製ステー
黒色;私のワンオフのステー
銀色;ナイトスポーツのステー

比較してみたところラジエターの角度はナイトスポーツオリジナルと殆ど差がありませんでした。冷えない原因はラジエターの角度ではなさそうです。

あと考えられるのはコンデンサーです。ナイトスポーツのBBSで質問したところ 下記のようなお返事を頂きました。公開の場でのやりとりですので転載させて頂きます。

お世話になります
この間はステーを送っていただき有難うございました。
Vマウントを再設定中ですが コンデンサーの位置に付いて教えてください。
ラジエターは初期の2循環式です。
エアコンは程々に効けばいいので すこしラジエターより浮かせた方がいいのではと
いわれています。 ナイトスポーツで そういった事例はありますでしょうか?

走り方は真夏でもサーキットを30分ほどクーリング無しで走ります。
説明書の指定位置で大丈夫でしょうか?
導風板はきれいに作られています。

宜しくお願い致します

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ナイトスポーツ中村です。
おはようございます。

その2循環は弊社のロンですか?冷却水の入り口にバッフルは入っていますか?弊社2循環は冷却水のラジエター内での拡散に問題があったため、取り付けをしたお客様に付いては順次修正作業をしました。そちらのラジエターは何でしょうか?

コンデンサーはラジエターとインタークーラーの仕切り板の役目をしています。位置によって水温が多少変わります。参考にして下さい。
中村

 

お世話になります
ロンデイビスの2循環です。
2循環タイプが修正済みか 修正未かを
見分ける方法はありますか?

冷却水がダイレクトに入ると、入りやすいチューブに大量の冷却水が入り、入り口から離れているチューブに冷却水が入らないため、熱交換が効率よく出来ません。そこで入り口とチューブの間に仕切り板を入れて冷却水を散らすのです。ですから入り口のすぐ下(タンク部分に)仕切り板が追加で溶接します。ですからタンクを見るとタンク中央にアルゴン溶接の線が10cmほど見ることができます。

画像をお送り頂ければすぐに判断します。
ラジエターはお送り頂ければ無料で修正します。
到着次第すぐに行ない、その日に返送いたします。
中村

で オークラに確認してもらいましたが 既に対策済みでした。
上の写真でもわかるように アルゴン溶接の跡がありました。補修済み 2循環ラジエター

補修済み 2循環ラジエター


ナイトに私のV-MOUNTの写真(上に掲載)を送り 冷えない原因を検討してもらったところ
やはりエアコンコンデンサーの位置について指摘を受けました。

エアコンコンデンサーが完全にラジエターの蓋になっているのです。
これでは冷えません。

コンデンサーがラジエターにべったり
付いていますよね。
つまりラジエターに風が直接当たっていません。
このフロント部分を浮かせなければ
いけません。

 

・・・・と言うことでした。で指示通り再構築しました。(2002年7月)


再構築後ですが 真夏の美祢をクーリング無しで連続走行しても98度以下に収まっていました。


参考1:ナイトスポーツのデモカー

ナイト デモカー


参考2:ナイトスポーツで組んでもらった車両


インタークーラーのコアの高さは フロントのメンバーより僅かに高い
インタークーラーの前側のステーは助手席側はバンパーと共締め
運転席側はバンパーのステーを一部切断してメンバーに固定


インタークーラーの運転席側の隙間
エアコンコンデンサーのステーが見える

サーモスタットカバーからラジエターへの配管
サムコの汎用パイプ2つ(L型と直線型)を金属パイプを使用して継ぎ足している


インタークーラーの後ろ側のステー
小型バッテリーへの交換は必須


5型以降のバンパーとラジエターの位置関係


コンデンサーの位置はこんなモノ


エンジンとラジエターとの接続は サムコの汎用品を使用します(内径38ミリ・90度L型)
ラジエター入り口側に一本・ラジエター出口側に2本使用する。

ここまで読んで頂くと 私が冷却系で随分と無駄な金と時間を費やしていることが判ると思います。
中古ーパーツを利用したり工賃格安のガレージに作業をお願いしているので かなり安くすませているのは事実ですが 自分ながら無駄が多すぎると思います。
ちなみにこのページの再構築にかかった費用は25000円です。

私の場合は 周囲にサーキットを本気で走っている方が少なかったので、上記のような試行錯誤を繰り返すこととなりました。


その後 ラジエターコアに亀裂が入って水漏れするようになりました。修理は不可能ということで、新品のVマウント用ラジエターを購入。今回のバージョンは国内製のラジエターでした。

ステーも違うので、ナイトスポーツから購入。