ロン・デイビスラジエター

KNIGHT SPORTSがアメリカから輸入しているラジエターです。

中古でも良かったが　結局新品と同じような値段になるので通販で購入。

ナイトスポーツでの日本語の説明書も同封されていたが　文章だけで図がないので難解....。ホースの接続位置は純正と同じだと思う。

コアの厚みはノーマルラジエター（1型〜4型）より37ミリ厚くなっています。取り付けは下記のように色々細かい加工が必要です。

このラジエターは２層式です。
時々２層より３層、３層より４層の方がよく冷えると勘違いしている方がおられますが、それは間違いです。３層のラジエターは安い薄いコアを使用しているので３層に重ねないと必要な厚みが出ない・・・とご理解ください。

ラジエターについても　あれがよい　これがよい　という話がありますが，取付方や導風板やバンパーの影響・エンジンのパワーなどのファクターがありますので　一律には比較できませんね．

ノーマルラジエター取り外し

1. あらかじめ冷却水を抜いておかれた方が良いです。かならずエンジンが冷えた状態で行ってください。
2. エンジンアンダーカバーを外してラジエター液のドレインコック（プラスチック製）を外します。ラジエター液は有害ですので川などに流さないようにお願いします。
3. フレッシュエアダクトを外します。M6ボルト2本で固定されています。
4. ヒューズボックスを外します。M6ボルト2本で固定されています。ガムテープなどで邪魔にならないところに張り付けておきます。
5. バッテリーを外します。
6. バッテリーの下側の受け皿を外します。M6ボルト3本で固定されています。
7. エアクリーナーを外します。
8. インタークーラーの配管（70mm2本)を外します。
9. エアセパレートタンク（インタークーラーの直後にある黒いプラスチック製のタンク）を外します。（M6ボルト1本と6mmホース1本）水温が十分に下がっていることを確認してください。
10. インタークーラーのステーを外します。上側M6ボルト2本,プラスチッククリップ1個,下側M6 2本を外してください。
11. エアコンタンク（向かって右手にある円柱形の金属タンク）をインタークーラーダクト内から取り出しエアコンパイプごと外に出します。タンクステー部分のM6ボルト2本、パイプ部分のクリップ2個、タイラップ1個を外します。このときにエアコンパイプに亀裂が入らないように注意してください。一旦上に上げてリヤ側に移動します。
12. インタークーラー本体をダクトごと車体から取り外します。引っかかりますが左右に振りながら引き抜いてください。
13. ラジエターに繋がる40mmの冷却水パイプをエンジン側で外してください。
14. インタークーラーの下側にある車体左右を結合している補強バーを取り外します。M6ボルト4本。6mmのウオーターホースを止めている2箇所のフックも取り外します。
15. 電動ファンカプラーを外します。
16. ラジエターの両側にあるステー部分の上側を止めているM6フランジナットを外します。下側はラバーマウントを介して2箇所で止めてあります。
17. ラジエターをファンステーごと引き出して車体から取り外します。

取り付け

実際の取り付けの前に　若干の加工が必要です。ノーマルラジエターと比べて厚みが大幅に増えているので車両左側の電動ファンの配線部やインタークーラーダクトを固定している左側のM6ボルトと干渉し電動ファンの故障や電動ファンステーを押し曲げてしまうことによってファンと干渉するようになる可能性があります。

1. エアコンの放熱器（コンデンサー）をステーを加工して15mm以上押し下げます。場合によってはアンダーカバーの一部とコンデンサー付近のパイプが干渉するのでアンダーカバーを一部切り取る必要があります。詳しくはこちら。
2. 車体のラジエターステー（下側：ラバーマウントが入る部分）を曲げてロンデイビスラジエターが入るように加工します。
3. 外したノーマルラジエターから電動ファンをステーごと外します。また40mmの冷却水ホース・6mmのホース・左右のサイドステーも取り外します。（再利用します）
4. ロンデイビスラジエターは内部が3ターン構造のため途中にエア抜きのドレインプラグがあります。上側のドレインプラグが電動ファンステーに当たるので　当たる位置を確認後ヤスリで削るなどして加工してください。
5. インタークーラーとダクトを止めているM6ボルトのうち左下側のボルトとL型ステーを外します。またその盛り上がっているボルト穴を下向きに斜めにカットしておきます。（強度には問題はありません）
6. ロンデイビスラジエターに電動ファンステー・左右のサイドステー・付属のスポンジ・40mmの冷却水ホース・6mmのホースを取り付けます。電動ファンステーは5mmのアルミスペーサーを入れて付属のM6ナット＆ボルトで固定します。スポンジは一度車体にラジエターを仮組みして隙間が出来る位置を確認して張り付けてください。
7. ラジエターを車体に取り付けます。ラバーマウントを下に落とさないように注意してください。上側の左右のサイドステーを固定します。電動ファンのカプラーや冷却水ホースも接続します。冷却水の圧力は1キロですのでしっかり取り付けてください。
8. 車体の左右を結ぶ補強バーを取り付けます。インタークーラーとファンが干渉する場合は補強バーと車体とを固定するボルトに2mm位のワッシャーを入れて補強バーを上に移動させます。
9. この時点で冷却水を入れてエアー抜きをしてください。3ターン循環のため後からは出来ません。
10. インタークーラー・エアダクト・バッテリーケース・エアクリーナーを元に戻します。
11. 冷却液を注入します。リザーバータンクの中にも水を入れておいてください。エンジンを始動させ暫くそのままにします。エンジン内部の水温が上がるとサーモスタットが開きラジエターの中の冷却水も循環するようになります。
12. 注入口から気泡がこぽこぽと出てくるようになり　液面が下がってくるので　水または冷却水を継ぎ足します。
13. 15分ほどで気泡が出なくなりますが次の日にもう一度液面の高さを確認してください。おそらく少し下がっていると思うので同じように継ぎ足します。