車載ビデオの薦め

車載ビデオはサーキットでの技術向上に非常に有用です。
手間がかかるのは事実ですが 是非とも撮影をお勧めします。 走行後の復習にはもちろん次回の予習やイメージトレーニングに役立ちます。

私の撮影した車載映像はこちら

 

 

 

私が経験的に思ったことで きちんとした技術的根拠に基づいた記載ではありませんので参考程度にしてください。随時訂正していく予定です。
2009年4月22日 5:02 pm 更新

Q&A

ビデオの機種は?

2009年発売されているビデオなら、どれでも良いと思いますが、価格や将来性を考えると、メモリタイプですが、安価なDVテープタイプでも良いと思います。露出の調節が出来るなら、1万円前後のTOYカメラやデジカメでも問題ありません。


固定方法は?

リヤストラットバーを利用して固定される方が多いようです。またロールバーの固定ボルトを利用するもの悪くないです。市販の専用固定具もありますが1万円以上と高価です。荒技として三脚を後部座席に設置されている方もおられますが非常に不安定で走行中に三脚が倒れる事もあるのでお勧めしません。

ビデオ底面のねじ穴を使用して固定しますが それで不十分な場合(カメラが重い場合など)は、マジックテープやゴムバンドで取り付けを強化された方が良いと思います。

市販のステーを組み合わせて純正のリアタワーバーに固定していた時期もあります。


ロールゲージに固定していた時期もあります。
ただ作業性が悪いですね・・・。


この位置だとワイドレンズがあったほうがいいですね


専用のアタッチメントも発売されています。
今はこのスタイルで撮影しています。

 

画角は?

基本的にワイド端いっぱいです。ビデオをゴムバンドなどで縛る場合はズームボタンに接触しないように気を配る必要があります。走行中に震動でバンドがずれてズームボタンに接触し、望遠側いっぱいになってしまうこともあります。市販のビデオカメラは望遠側のみ重視され、ワイド側は不足していることが多いので市販のワイドレンズ(接続部分の直径を確認の上購入すること)を装着した方がアングルの自由度が向上します。

 

露出は?

露出はマニュアルで合わせた方が無難です。
内装が黒ですので輝度差が大きく画角によっては内装に露出が合わされ窓の外は真っ白け・・・・と言うことがあります。その辺は機種による違いが大きいので必ず走行前に確認してください。オートで綺麗に撮影できるに越したことはありません。またマニュアルで露出を合わせる場合もビットの中ではなくパドックに出て露出を合わせる必要があります。ヒットの中は思いの外、暗い為です。

 

音質について

カメラに付属するマイクは、モノラルであったり、ステレオであっても玩具同然だったり、マシなマイクであっても、音量リミッターが必ず接続されています。自車の排気音なども綺麗に録音したい場合は、音だけ別の機器で録音して、PCでの編集時にミックスする作業が必要になります。

外部マイクを使用する方法もありますが、マイクが別でも録音する回路はショボイビデオカメラの回路を使用することになりますので、音量リミッターは回避できません。

勿論、別の機器で録音する場合は、録音レベル設定という作業が必要になります。ZOOMのH2とかもmp3レコーダーをお勧めします。

 

走行中の注意は?

必ず窓を閉めてください。窓からの風圧と振動で録音が台無しになってしまいます。窓を閉めた方が絶対に良い音で録音されます。夏は辛いでしょうが・・・。
機種によっては風切り音の軽減装置が付いている機種もありますが 単なる低音カットフィルターなので役立ちません。ミニサーキットではそれほどスピードがでないので 案外だいじょうですが・・・・もちろん走行前には助手席は倒してください。

 

手ぶれ補正は?

手ぶれ補正は一部機種を除いて画質が落ちますし誤動作の可能性もありますので原則的にはOFFにします。カメラの固定具の剛性が低く震動が激しい場合はONの方がよいこともあるかも知れません。

 

リモコンは?

走行会によっては ピットロードに並んでから実際の走行開始まで時間がかかる場合があります。その間ビデオが回りっぱなしなので、リモコンがあれば走行開始直後に撮影開始が可能ですので有効活用されている方もおられます。

しかし実際に撮影されているか確認が難しいのと 走行中に間違ってリモコンのボタンが押される可能性があるので そういった不確定要素排除のため私は使用していません。

 

カメラの向きは?

基本的には前向き(当たり前)ですが、ワイドレンズを装着した場合はハンドル操作も見えるように運転席側に振った方が良いようです。後ろ向きに装着したこともありますが、全く学習にはなりません。

一番勉強になるのは後続車からの車外撮影ですが(いわゆる追っかけ撮影)、友達と交渉して見てください。クリップに付けていないとか ハンドルの切り込みが速すぎる等 いろいろな点が見えてくると思います。

 

バッテリー

最近の機種では丸一日の撮影は全く問題ありませんが、旧機種ではバッテリーが直ぐに疲弊してしまいます。シガーソケットから電源を取れるアダプターが市販されていますので(5000円から10000円前後)、それにACアダプターを装着すれば電池切れの心配はありません。
カメラも電池の分軽くなるので震動の面で有利です。 しかし走行中にACアダプターがコンセントから抜けてしまうことがありますのでガムテープなどで厳重に固定してください。

 

デジタルでの編集は?(マックの場合)

標準でiMovieという非常に簡便なソフトが付属するので,初心者でも説明書を読まなくても30分ほどでビデオの編集ができるようになります。

 

デジタルでの編集は?(Windowsの場合)

Windowsの場合もWindows Media エンコーダWindows ムービーメーカーといった無償ソフトが配布されています。当初は機能的にiMovieに見劣りする上で使い勝手が悪かったのですが Windows ムービーメーカー2になってからは iMovieに劣らないほど使いやすくなりました。

 

圧縮のコツは?
主なフォーマットの紹介

mov

Macで標準のフォーマット。古いバージョンの書類はwindows media playerでも再生できますが 基本的には再生専用ソフトのquicktime playerをappleのWEBからダウンロードしてください。

Windowsでmov方式で圧縮するときは 有償のソフトを使用するか quicktime playerを登録してPROバージョンに(有償)するしかありません。quicktime playerPROではmovへの圧縮の他 簡易編集機能やストリーミング編集機能も提供されます。

MacユーザーはiMovieが安価で手に入りますので それを使用してください。

圧縮時には様々なcodecを選択する事が出来ます。

rm

real netwark社が押し進めるフォーマット。

最近、主流から外れているので推奨しません。

wmv

microsoftの現在の標準フォーマット。
圧縮はビットレートを指定するのが基本でcodecの指定は無い。圧縮にかかる時間は短く意外と高画質です。基本的にはストリーミングが前提のフォーマットのようです。レートを高めにしないと 激しく音質が悪くなります

windows media videoにもバージョンによる違いがあり旧バージョンのplayerでは最新バージョンを再生できません。またver9からは音質もかなり良くなっている印象を受けました。

音と映像のレートを個別に指定できませんので、画質は悪いが音は良い・・・というファイルは、作ることが出来ません。

mpeg

mpegにはビデオCDで使用されるmpeg-1とDVDで使用されるmpeg-2があります。両者は簡単に判別できません。両者とも固定ビットレートなので圧縮の効率は良くありません。

またmpeg-2は DVD再生ソフトをインストールした環境でないと再生できないので汎用性に欠けます。また高画質ですが ファイルサイズもそれほど小さくならないので配信には不向きです。

mpeg-1は画質が今ひとつですが再生時のCPU不可が少なく 低スペックのマシンでも再生可能です。また様々はソフトで再生可能なので意外と根強い人気があります。アナログビデオをPCでキャプチャーすると普通はmpeg-1で圧縮されます。

mpeg-4というフォーマットもありますが、mpeg-4にも派生ファーマットが実に沢山あり、ここでは語りきれないので割愛します。

avi

windows3.1の時代に使用されていたmicrosoft標準フォーマットです。

フォーマットといって、aviというのは枠のようなもので、wmvと異なりmovのように様々なcodecを使用可能です。使用できるcodecは非常に多く 最新式のDivX5 codec等も使用可能です。

ただし再生側に同じcodecが無いと再生できないので 普及していない特殊codecは避けるべきだと思います。もちろん自分だけで鑑賞するだけなら問題ありません。

再生できるソフトも多いです。movと共にお勧めできるフォーマットです。音質の設定も自由に出来ます。

flv

youtubeやニコニコ動画などで使用されるフラッシュ動画のフォーマット。基本はMPEG-4の改良フォーマット。

再生ソフトに難があり、一般的にはお勧めしません。


youtubeへのアップロードについて

youtubeには、色々なフォーマットでアップロードできますが、2009年現在1ファイルあたり100MBまでしかアップロードできません。640×480のサイズの場合、WMVファイルで100MBというと6分前後の動画になります(ビットレート次第ですが・・・)。youtubeではアップロードされたファイルをサーバー側でflvファイル(フラッシュ動画:MPEG-4に類するフォーマット)に変換して公開されます。

youtubeは特に音質について厳しい結果となります。最近H264フォーマットを利用した高画質サービスがありますが、質が向上しているのは画質のみで、音質は改善していません。PC側でflvファイルに変換してから、youtubeにアップロードしても音質の悪化は回避できません。高画質&高音質が欲しい場合は、http://www.veoh.com/などのサービスを利用した方が良い結果が得られます。車載映像でそこまで音質を求める方は居ないと思いますが、アコースティック楽器だと露骨な差が出ます。