オーディオ解体新書>10センチバックロードホーン(20sr)

 

10センチバックロードホーン(20sr)

最終更新日  2006年4月25日


写真はオークション出品者の stqyf245氏の了解を得ています


オークションで作成済みのキャビネットを落札(新品)。
バックロードホーンエンクロージャー(FE108E迫p) 【20sr】
という出品名でした。

私にとって初めてのバックロードホーンである。ユニットは秋葉原のコイズミ無線から通販で購入。108EΣです。

コイズミ無線

10センチの箱型バックロードホーンといえば 長岡鉄男氏設計のD-118が有名ですが、このスピーカーはそれより小型で背の低いスピーカーです。

寸法:206W×720H×380D
重量:約14.5kg(1台)
材質:MDF15mm厚(側面18mm)

ちなみにD-118は 190W×900D×400H

D-10(バッキー)という一回り小さいバックロードホーンも長岡氏は設計されています。
ただし中の音道の形状は180度ターンの繰り返しパターン。
サイズは、180W×580H×370D
100HZ〜10KHzまでフラットというスピーカー


大物なので輸送中の破損や傷を心配したが、包装は完璧で問題なし。
組立精度も問題なし。早速塗装・・・・大失敗(笑)

ホームセンターで買った水性ニスだが乾くのが遅い・・・。塗った当初は問題ないが乾くのに時間がかかるので塗装が垂れてくる。水で薄めて塗ったりすると更に乾くのが遅くなり・・・オイオイ・・・という状態。

100円ショップで買いなおしたニスが大正解で 早く乾いて色も濃い。はじめからこれにすれば良かった。8回ほどニスを重ね塗り。その後透明クリアを一度塗りました。

初音出し

箱鳴りがひどい。音も薄っぺらく色気も艶もない。
がさついた音 ・・・・閉口。

エージング(慣らし)が必要なのは理解していますが、1日 2日 3日・・・・音が変わりません。低音の量感が全く不足していて100HZくらいの音量が足りない感じ。

すぐ出来る対応策として吸音材を全部取り出しました(正しい対処法かどうかわかりません)。そのとき気がついたことは、ニスが接着剤になってユニットが取り外せない(涙)。スクレーバーなどを利用して強引にユニットを外すと塗装がボロボロに・・・。やむなくユニット周辺だけ黒で再塗装しました。これはルックス良いですね。災い転じてなんとやら・・・ですか?

その後慣らしこんでいくと、がさついた音は消えていわゆるHI-FIスピーカーの音に変わりました。艶は余りありませんが、薄化粧した柔らかい音です。低音は軽いですね。引き締まった低音で地を這うような低音というのは、全く無理です。ぽ〜〜〜と部屋を静かに満たすような低音ですね。


ユニット周り 再塗装後
もう一度固着しないように1週間このまま放置しましたが、やっぱりある程度固着しますね。今後は塗装に傷をつけずに取り外し出来ました。


ユニットの取り付けに使用した ボルト。
ホントは焼きいれしたボルトを使用したかったが入手できなかったのでステンレスのボルトを使用。このスピーカーはMDFという木材で作られているのですぐに木ネジは馬鹿になってしまいます。左の爪付きナットを使用。共に大き目のホームセンターで入手できます。良いかどうか判らないけどバネワッシャーも同時に使用している。


ボルト用に6ミリの電気ドリルで穴を空け直します。MDFなのでモロイ・・・・。こんな感じになってしまいます。勿論良い板というのはあるのですが、価格にモロに反映されますから難しいところです。

 


エージング中

横のスピーカーはパイオニア製S-LH5;甘い音のするスピーカーです。エッジレスウーハーにホーンツイーターという組み合わせ。デカいバスレフポートで80-100Hzの低音の量感も抜群です。しかし40HZ以下は全く空振りで音は出ません。


奥行きは 10センチバックロードほうがあります。

エージングはトータル2週間ほど必要だったともいます。低音不足はある程度は解消しましたが、不足している感じはやはり残ります。100HZ以降はダラ下がりで 80とか60HZがもう少し再生できれば言うことないですね。

音は 張り出してくるタイプでもなく パイオニア製S-LH5のように奥に展開するタイプでもなく中庸な印象。甘い女性ボーカルとかはS-LH5の方が完全に上。中低音が無いので甘い音楽は苦手のようです。このスピーカーの得意な音楽は何だろう・・・。その結論が出ないまま職場でBGM用として使用を開始したので結論を得ていません。確かに小音量には強い印象があります。また夜疲れて職場のソファーに横になるとこのスピーカーの音を聴きながら寝てしまうこともよくありますが、耳が痛くなるような音ではありませんし、大編成のオーケストラもそれなりに聴かせてくれますので悪くないと思います。

パイオニア製S-LH5の事を良いように書いていますが、このスピーカーは八方美人のスピーカーで 機器を入れ替えてもあまり音には反映しないスピーカーです。モニタースピーカーとは全く逆の性格で、キャラクターもこのバックロードホーンスピーカーとは正反対かもしれません。

アンプを変えても音があまり買わらないのよね>S-LH5

 


ネットはオークションで入手。
手作り?のようです。取り付けはゴム系の接着剤です。

このスピーカーを作って思ったこと・・・やっぱり20センチのバックロードホーンスピーカーが欲しいな・・・コイズミ無線で20センチバックロードホーンの音を聞かせてもらいましたが(D-55?) 小音量でもスケールを感じる良い音で感動しました。


2005年9月撮影

職場のBGMとして小音量ながら1週間に50時間程度使用しています。
なんか最近低音が出るようになりました。
先日もちょっと音量を上げて再生していると椅子などがビリビリと共振するような低音が出てビックリ!!しましたが、どうも重低音がしっかり出るようになったわけではないようです。150HZくらいにピークがでるようになった印象?です。あと天板の共振も強いように思います。

2005年10月


やるまいと思っていた重量添加をしました。ホームセンターでこのような小石を買って来た。


こんな感じ まあなんとか許容できる範囲かと・・・


こうなりました。ホーンの出口に石を詰めました。また天板の上には一つ6キロの石板を4枚載せました。ツイーターはYAMAHA JA0533を接続 始めは0.68μFで接続していたが 物足りないので 1μFに変更。また床が微妙に波打っているので100円ショップで木のブロックを購入して3点支持にした。

以上の変更で 俄然迫力が出てダイナミックに・・・・と言いたいが 実はあまり変わらないようが気もする。CD・アンプの質も低いしな〜〜〜〜。低音のボンつきにも困ったもんだ。

吸音材をもう一度入れてみました。100円ショップでクッション用の綿を購入。空気室の下半分に多めに充填しました。音は少し中音のキャラクターが取れたような感じがしましたが、中低音のボンツキは残っています。

ここでパイオニアS-77TWINSDに交換。重低音とまではいきませんが部屋の空気が一変するような低音が出せるし、静寂感もUP。音場も広くなっている印象です。中音のキャラクターもありませんしあらゆる点でS-77TWINSDの勝ち!10センチバックロードはお役目御免となりました。色々使いこなしを試みましたが 素のキャラクターが強烈過ぎて私には手におえませんでした。もともと小さな音量で静かな曲を流す・・・という用途には向いていないスピーカーかもしれません。

長岡氏設計のバックロードホーンにしても、他の評論家の評価は燦々たるモノで、用途とソースを選ぶスピーカーだと思います。

オークションで売却して 新しいオーナーの手元に旅立ちました。
新オーナーは ”マライヤのCDをかけると音が、ほわぁん?とひろがって部屋を満たしてる感じがして なんとも至福のひとときです ”というコメントを寄せてくれました。なるほどそんな感じもしてたかな?とも思いましたね。性格としてはD-118よりバッキーとかよばれる一回り小さな10センチバックロードホーンの音に似ているのかもしれません。いわゆるホーン臭さというのが嫌いな方には苦手な音ですが、これはこれで面白いとスピーカーでした。

音質対決>スピーカー編

 

 

オーディオ解体新書>10センチバックロードホーン(20sr)