オーディオ解体新書>YAMAHA A-5D

YAMAHA A-5D

最終更新日 2006年9月13日


1970年代後半から1980年ごろの製品
知人宅で保護
使用頻度は低い
ランプ切れも無く、動作不良箇所も無い。


天板は、ネジ5本で固定される。


内部構造


ヒートシンクは、最近では見ない構造であるが、この当時はこのような形状が多かった。
鳴き易く、共振によって音に色付けが出るのが欠点。
当時はまだ振動によって、音が劣化するという概念が無かった。


スピーカー端子はワンタッチ式
CDの登場以前の製品なので、CD入力は無い。


トランス
151VAの容量である。


フィルターコンデンサー 63V10000μFが2本


メインボリューム
質の良くないもの
が使用されている。


裏面


点検穴のパネルは非常に薄く、バインバインと良く共振する。


ヒートシンクの底に、トランジスタが取り付けられている。


サンケン製 2SA1106が使用されている。ペアになるTrは確認せず。
勿論2006年現在廃版である。


試聴

アナログディスクプレーヤーを接続して再生してみた。
ガリもなく、綺麗に再生できたが、Fレンジが狭く歪っぽい音である。AD2枚ほど聴いてみたが、2時間ほどで耳が痛くなった。Dレンジや解像度などをどうこうの言う以前の音である。
プレーヤーが悪いのかと思って、後ろに見えるTA-FA50ESにプレーヤーを接続しなおすと、歪感が半分くらいになってややウオームな音が再生された。

さすがにここまで古いと、完動品であっても一部のコレクター以外には価値が無い製品か・・・・。
オークションで売却した。

 

 

最終更新日 2006年9月13日

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