オーディオ解体新書>ONKYO A-911M

 

ONKYO A-911M

オークションで3900円で購入。INTEC 275シリーズのアンプである。上位機種に高級パーツを投入したA-911M LTDがある。また継承機種はA-922Mである。またA-922Mにも上位機種としてA-922M LTDが設定されている。基本的には変わらないがONKYOのブルーコンデンサーなどが投入されているという。

外形寸法(幅×高さ×奥行):275mm×118mm×330mm
重量は 実測で6.3キロ
8Ω 50W+50W


概観はsimple


トーコン・スピーカー出力切り替え・RECレセクターなどは下部に収納
勿論ボリュームはプラスチック製で中身は空洞


トーコンは2箇所ではなく 3箇所で調整できる。ただしツマミの操作性は悪い

 


背面
プロセッサー IN OUTもある。
プロセッサー入力からCDを入力してもボリュームは効く


この穴は 補修のときに終段トランジスタの交換を容易にする為にあるのだろう。


足はモールド


天板
中央にスポンジがあり これで基板を抑える構造
左右各2箇所 後1箇所の合計5箇所で固定

 


内部構造
きわめてオーソドックス


トランスは2個
直列では使用していない
ONKYOが以前汎用していた位相を補正するとか言うWトランスではない。それぞれ別に整流回路を持っている。


入力系の基板


電解コンデンサー
フロント側にもやや大きめのコンデンサーが使用されている。


ELNA FOR AUDIO
50V 10000μF

 


終段のトランジスタとヒートシンク
ヒートシンクは 左右独立している


灰色のテープでdumpされていて鳴らない


各基板は差し込み式で組み立ててあり
簡単に取り外しが出来る。


PHONO入力のイコライザー回路

 

 
アメリカのTexasにあるローム社製オペアンプ BA15218N
Dual high slew rate, low nois operational amplifier


このアンプに唯一ここだけに使用されているMUSEコンデンサー


サンヨー製 アナログスイッチ回路用IC


この写真のようにケーブルを使用せず組み立てできるように工夫がこらされています。
 

試聴

スピーカーは YAMAHA NS−1000Xを使用、CDはCDP-555ESDを選択。前日に同じ組み合わせでA-N701も試聴している。

A-A701は普段使用しているAU-α707L EXTRAと比較しても そう酷い印象は無く とりあえず聴けるレベルであったが、このA-911Mは耳につく音が多いようです。

透明感はあるが サシスセソが尖って聞こえます。低音についても作為的な感じはするがA-N701の方がまだ良い。女性ボーカルなら良いかも・・・・と思って聴いてみたがこれもキツイ。

なにか中音の強いキャラクターを感じました。帯域の狭いメロー・ナローなスピーカーには合うと思います。

CDは通常入力・ダイレクト入力・プロセッサー入力の3つで聞いてみましたが 何れも同じ傾向です。オークションで3900円で売却。

オーディオ解体新書>ONKYO A-911M