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ONKYO D-77XG

1989年発売 58000×2台

D-77/D-77X/D-77XX/D-77XD/D-77XG/D-77FX/D-77FXU/・・・・という
シリーズ5代目のモデルです。

D-77/D-77X/D-77XXは 外観はそっくりですが、D-77XDからがらっとモデルチェンジ。
D-77XD→D-77XGへの変更点ですが、ユニットがセンター配置になり
振動板なども変更になっています。

 



28センチピュアクロスカーボンウーハー
ただしピュアクロスカーボンを使用したのは、このモデルまで。
この次のモデルのD-77FXからは、バイオクロスコーンという、植物繊維をミックスした振動板に変更されます。


エッジは薄いゴムという感じで、やわらかい。
このD-77XGもエッジはすでに寿命で、あちこちに穴が開いている。



フレームの内側は塗装してある。
防振対策であろう。
品番はW-3071B
マグネットは 直径120×18と直径100×18のダブル
3.75キロ(実測)

 


振動板の一部分には樹脂がコーティーングしてある。
高域の共振防振対策であろう。


センターキャップは布に樹脂を含ませたもの?



フロントバッフルは40ミリ厚
スピーカー内部には、吸音材は一切使用されていない。

そのかわり、ごらんのように定常波除去のために 板が斜めに固定してある。

 


8センチオーバル形状チタン振動板
ボイスコイルボビンとドーム部分を一体形成されている。
ダイヤトーンでいうDUDと同じ構造。
エッジはロールエッジ。周辺の黒い部分は、フェルト状の吸音材が厚さ1ミリくらいで固定されている。

 


品番は MD-1041B
D-77XDがMD-1041Aである。外観は双方似ているが
ユニットのインピーダンスからして違うので、全く別のユニットとして考えたほうがよさそうだ。
MD-1041A 6.5オーム
MD-1041B 5オーム
2.1キロ

 


バックキャビティーは鉄板プレス
内部の吸音材はウレタンである。

 


フェライト磁石を使用した内磁型の磁気回路
磁石のサイズは 多分直径70-80ミリくらい。

 


磁気回路は非常にコンパクト


2.5センチ オーバル形状チタン振動板を採用したツイーター

 


ツイーターとMIDは、バッフル表面から5ミリ削りこまれて固定されている。
MIDの取り付け穴からも、定常波除去の斜めの板が観察できる。


重量は1.25キロ
マグネットは直径90×15と直径80×8のダブル

 

 



バッフルは40ミリ
パーチボードと合板を交互にサンドして、固有振動を排除している。
天地左右は20ミリ
リヤバッフルは20+5の25ミリである。

 


バスレフポート
ポート自体は円柱状であるが、リヤバッフルの(20+5)の5ミリの部分で
半月状に蓋がされている。一種のダンプドバスレフである。

 


ウーハー用のネットワークは、2箇所に分散して配置してある。
写真右手の基板上のパーツは、全て直列に配線されており、
ウーハーから見ると、並列に接続されている。(つまりハイパスの回路)


これらのパーツは全部直列に配線してある。
なんと330μFのコンデンサー(極性あり)が使用されている。
コイルは2.8mH



上の写真 左側の基盤のアップ。
ニチコンのMUSE電解コンデンサー 22μFと47μFが使用されている。


コイルは2.6mH
これはハイカット用のコイルだろう。


パターンを読む気力が無いので、この上下の写真で回路を推測してください。

 


MID スコーカー用のネットワーク
電解コンデンサー5個
抵抗2個
コイル3つ
フィルムコンデンサー2つ
複雑怪奇な回路です。


ツイーター用のネットワークは
スピーカー端子板の裏に設置してあります。
こちらも、コイル×2
フィルムコンデンサー×3
電解コンデンサー×2
抵抗×1と 複雑な構成。

 


コイルは0.2mH
もう一つのコイルは接着剤で容量は読み取れず。
中央の黒いコンデンサーは15μF
左上の小さなコンデンサー(茶色)は、3.3μFです。

さて視聴・・・・・

したかったのですが、MIDの調子が悪く不可でした。ジャンクとして売却。

1990年のステレオ誌のベスト・バイ・コンポ・トップモデルに選出されています(スピーカー10万円以下のモデルの部門)
ちなみに同年5万円以下のモデルのベスト・バイ・コンポ・トップモデルは、SONYのSS-A5です。

この価格帯の中では、優れたサウンドが得られるスピーカーだ。初代のD-77にあったメリハリ優先は姿を消し、ナチュラルで密度間もあり、歯切れの良い低音など、全体的に躍動感が得られた。(入江 順一郎氏)

密度感のあるサウンドは、音痩せがなく、低域の躍動感もあり、全体のバランスに優れている。もう少し中域のふっくら感がほしいので、組み合わせるアンプは、少し穏やかで、ふっくらした感じのアンプが良い。たとえばパナソニックのSU-V900などだ。低域方向は軽快さもあり、歯切れも良い。。(入江 順一郎氏)

魅力は大口径のミッドレンジユニットにある。この価格帯では他に例が無い大口径のものが採用されている。ウーハーは外寸と比較すると、小口径のものが採用されている。これは過去の大口径競争の反省によるもので、口径を抑え目にすることで、振動系を軽量化し、軽やかな低音を狙っている。加えてエンクロージャーの仕上げの豪華さの例が無いほどである。音調は大口径ミッドレンジの採用のあって、中域が明るく解像度もある。ただ時折明るさが強調されがちな傾向があるので、組み合わせるアンプは留意する必要がある。必ずしも万人向けではなく、個性があり、特に中域は光り輝く傾向がある。高域もエネルギー感がある。本機の秘められたよさを出そうとすると、TA-F333ESGやPM-80,KA-7020などが好ましい。CDPも穏やかでFレンジを欲張っていない製品が適当である。(藤岡)

ステレオ誌1989年10月号の記事
前モデルまでの明るい音の傾向が抑制され、キャラクターの無さによる忠実性が増した。低域方向もゆとりがあり、バランスも良好。中域から高域にかけてもフラットレスポンスとなり、同時に小気味良さも出てきている。(藤岡氏)

 

 

 

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