オーディオ解体新書>YAMAHA NS-10M

 

YAMAHA NS-10M

 

最終更新日  2009年8月11日


重量は6キロ
215W×382H×199D
90dB/W/m


NS-10Mには、横置き型や防磁型、ツイーターユニット改良型など数種類の派生バージョンがありますが、基本的なことは同じです。(NS-10M,NS-10M STUDIO,NS-10MC,NS-10MPRO,NS-10MX,)

ただしホームシアター用のNS-10MTというモデルは、バスレフ型でかなり趣向が違います。またNS-10MMとNS-10MMTという9センチウーハーを採用したコンパクトモデルもありますが、これもNS-10・・・と名づけられてはいますが、全然別のモデルです。

NS-10MT(ホームシアター用)
NS-10MM(ホームシアターのリヤ用)


SX-F3との比較


高さ、幅はNS-10Mの方が大きいが、奥行きはSX-F3のほうがある。


裏側にはスピーカーの特性が印刷されたステッカーが貼られている。


スピーカー端子は、ワンタッチ式で太いケーブルは使用できない。
NS-10M STUDIOなどは、大型のネジ締め型の端子に変更されている。


こういうシールがあるのは、昔の製品ならでは・・・です。


密閉型なので、吸音材は大量に使用されている。
実質的に、キャビネット内部は、吸音材に完全に占領されている状態。


18cmホワイトペーパーコーン
これは当時、スピーカーの振動板のコストが高く、なんとか安い材料で出来ないか?という試行錯誤の結果で、駄目だと思って試しに既成の紙で作ったら、意外と良かった・・・・ということが、このスピーカーの原点だそうです。エッジは丈夫で、経年変化にも強いようです。このコーン用のケント紙が入手困難になった為、製造中止になったと伺いました。


鉄板プレスフレーム。正面から見える部分には、プラスチックフレームに鉄板プレスの化粧板が貼られている。


ユニットは、JA-1801


3.5cmソフトドームツイーター
タンジェンシャルエッジを使用している。


ユニットの品番は、JA-0518


プラスチックフレーム


キャビネット内部
特に補強はされていない。
フロントバッフルとリヤを除く4面に、グラスウールが貼られている。


ウーハー裏に、ネットワークが固定されている。
ネットワークは、スピーカー端子板と一体化されている。


ウーハー用のハイカットコイル 1.8mH


ウーハー用のハイパスコンデンサー
日本ケミコンの10μF電解コンデンサーが使用されている。
その横の、淡い緑色のコンデンサーは、ツイーター用のローカットコンデンサー
U-CON社製のMPコンデンサー2.7μFが2本並列に接続されている。


ツイーター用のローパスコイル 0.6mH

以上 ネットワークは標準的な-12dBの回路が組んである。
アッテネーターは使用されていない。

音ですが、良く知られているように個性的な音がします。
ホームユースには、あまり適さない音かな?高域がキツイ感じがあります。オーケストラとなると、それほど苦手という感じはしませんが、弦楽器の胴体が響く感じの表現は、低域の解像度も控えめですので今一歩です。バイオリンソナタやピアノソナタとは、特に相性が悪いようで、いわゆるYAMAHAトーンを強調した感じのスピーカーで、良くも悪くも、<ローコストなモニタースピーカーとして良く出来た製品>であり、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

MPコンデンサーを普通のフィルムコンデンサーに交換するだけで、相当キャラクターが変わって、もう使い易いスピーカーになるように思いますが、高域の強調感が無くなって、解像度の不足が目立つようになるかもしれません。この高域のキャラクターを多少改善したのが、NS-10MPROということです。


このスピーカー・・・あまり音は好きじゃありません・・・・が、処分できない理由があって、手元においています。元々D-200Uとの物々交換で入手したものです。全く鳴らさないスピーカーだったので、天井に吊り下げて、職場のBMGスピーカーにしました。

はい、そこで ええ??と思ったアナタ。正解です。


金具はオークションで購入した汎用品で、1900円くらい(2個セットで)。
問答無用で、裏板にビス留め。ネットワークを破損しないように、位置確認してくださいね。


そして天井に固定・・・、って 重すぎ
天井に固定するスピーカーとしては、NS-10Mは重すぎたのです。最初の予定はLS-SE7を吊り下げる予定でしたが、前述の理由あってこのスピーカーにしたのですが、ちょっと選択ミスかも。重すぎて金具のアングルが変更できません。(ネジで締めて固定しても、重みに負けてしまう)天井の石膏パネルが抜けてしまうかと心配しましたが、どうやら大丈夫のようです。地震が来たら、落下するかも。

・・・・ということで、このスピーカーは今後長らく活躍する予定です。

種を明かすと、これは元彼女の所有していたスピーカーなんです。だから音が悪くても捨てるわけにもいかず、こうやって活用しています。

 

オーディオ解体新書>YAMAHA NS-10M