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ONKYO SE-90PCI

 

オーディオ機器??では無いと思うが、一応紹介。
他に購入欲をそそるサウンドカードがないので、やむなくこれを複数個、所有している。台湾VIA社のEnvy24MTチップを搭載。DAコンバーターも24ビット/192kHz対応とのこと。デジタルアウトは光のみ。

以下 青文字の部分は onkyoホームページより転載したものです


右端にみえる正方形のチップが、VIA VT1720T
VIAが2000年に米国のIC Ensembleというオーディオチップメーカーを買収し、それをコアに発展させたもの。

写真中央やや下;出力段はオペアンプのNE5532ANが3つ使用されている。その前後にある茶色のコンデンサーがシルミックUで35V47μFが合計4本

 


グランド電位安定のために 厚さ1ミリ・高さ7ミリの銅製バスプレートを採用。写真やや右側の薄いブルーのコンデンサーがSANYOのOSコンデンサー。他の濃い青のコンデンサーも音響用のVXコンデンサーが使用されている。

写真中央やや右にあるコンデンサーに囲まれた小さなチップがDAコンバーターでWM8716SEDS、数多くのDAコンバーターチップを販売しているウォルフソン社の製品で、バーブラウンのPCM1716と互換になっている。WM8716は、マルチビットと1ビットのハイブリッド方式を採用しています。すなわち、上位ビットをWolfson社独自のプロセスでリニアリティを高めたマルチビット方式とする一方、下位ビットを高精度な1ビット方式としているのです。

  192kHz 24bit対応
  S/N比 112dB(A-weight)
  THD 0.0014%(1kHz,0dB)

当社が開発した「VLSC回路」の部分には、通常はローパスフィルタが使われます。ローパスフィルタは、デジタル回路からのパルス性ノイズを減衰させることはできても、除去することはできません。VLSC回路は、比較器 と ベクトル発生器 というシンプルな構成で成り立っています。
ベクトル発生器は積分器の一種で、積分結果を連続的にライン出力へ送り出します。このとき、比較器はDAC からの信号とベクトル発生器の出力とを常に比較し、その誤差をなくすように、ベクトル発生器をコントロールしています。DACの出力信号にパルス性ノイズが重畳しても、パルス性ノイズには+のスパイクと-のスパイクの面積が等しい性質があるため、VLSCで連続積分されると、スパイクが相殺され、ノイズの除去された滑らかな波形が得られます。この点が、VLSC回路がローパスフィルタより優れている点です。


開発担当者によると、SE-90PCIは低域の再生については、0.3Hzで-3dBを設計センターとして設計しているため、20Hzでは、ほぼフラットな特性となっているとのこと。

 
個人的にはロープロファイルのPCIカードに收めてしまったのが残念。サイズを気にしなければシールド板やデカいコンデンサーが使用できるはずである。3万円くらいでも需要はあると思うが、是非テフロン基盤+別電源で、PCIスロットを3本占拠するくらいのサイズの製品を作って欲しいものである。
 
PCI DIGITAL AUDIO BOARD SE-90PCIの主な特長

24bit/192kHz光デジタル出力端子を装備
業界初24bit/192kHzのハイビット/ハイサンプリング対応により、超高域まで再生が可能です。また、光出力はデジタルパススルーにも対応していますので、AVアンプなどと接続して臨場感あふれるシアターサウンドが楽しめます。
※24bit/192kHz出力ではアプリケーションの対応が必要です。
※Windows2000ではOSの制限により24bit/96kHzまでの対応となります。

ロープロファイルサイズ、フルサイズ両対応
ロープロファイルサイズ(64.4mm)対応なので、キューブ型PCやスリムタイプ型PCにもお使いいただけます。フルサイズブラケット同梱のため、ブラケット差し替えによりタワー型PCにも幅広く対応。

高性能コントロールチップ、D/Aコンバータ搭載
メインチップには音質重視のサウンドカードに用いられる高性能コントロールチップ”VIA Envy24MT”を採用。さらに高級オーディオ機器にも使用されている24bit/192kHz対応D/Aコンバータを搭載し、SN比110dBを実現しています。

音質向上のために高性能コンデンサ搭載
DACのデジタル電源部には、高周波特性に優れたコンデンサ(OS-CON)を採用。高い周波数の雑音を大幅に低減することが可能になり、良質な電源を実現しました。さらに高級スピーカーケーブルに採用される無酸素銅(OFC)リードの使用でより一層の音質向上を図っています。

再生品質に徹底的にこだわった2chアナログ出力
高級D/Aコンバータ・銅バスプレート・高品質コンデンサを採用。さらに、VLSC回路を左右チャンネル独立で基板上にシンメトリーに配置して、デジタル音源の再生音質に徹底的にこだわっています。

銅バスプレート採用による安定したグランド電位
グランド電位は信号の基準となるもので、これが揺らぐといくら信号品質を高めても意味がなくなってしまいます。通常は基板にプリントされた極めて薄い(35μm)銅箔で結線されていますが、これに対してSE-90PCIでは、厚み1.0mm、幅7mmの銅バスプレートを採用。グランドラインのインピーダンスを従来の銅箔パターンに比べて数十分の一に低減し、基準電位をより厳密かつ強固なものにすることができました。それにより音楽要素を決定する微小な信号も漏らすことなく再生することが可能となり、楽器の音色や質感をリアルに再現、低域の力強さや厚みのある音質を実現しています。

デジタル音楽データの音質を飛躍的に向上するVLSC
D/A変換器のノイズシェーピング等で発生する有害なパルス性ノイズは、従来のフィルタ方式では完全に除去することができませんでしたが、オンキヨーは最高級AVアンプに搭載した独自開発VLC技術を進化させた回路、「VLSC (R) (Vector Linear Shaping Circuitry)」を新開発。VLSC (R) のベクトル信号発生器は、音楽信号の変化情報に則し、ノイズを含まない滑らかな信号を生成し出力していきます。MP3などの圧縮音源はもちろん、あらゆるデジタル音楽信号でその効果は高く、音の実在感や音場空間の再現力が飛躍的に向上、微妙なニュアンスまでも余すところなく再現します。(アナログ出力のみ)

 

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