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D-101S スーパースワン

言うまでもない、長岡氏のナンバーワンスピーカー(家庭用としては)の、スーパースワンです。ユニットの入手が困難になっているので、なかなか作れませんでした。

木材はMDFでカット済みのものを、オークションで購入。

早速 サクサクとパーツごとに組み上げます。
ハタガネは、使い方が難しい(抑えるときにズレル〜抑えている間にもずれる)ので、ココ一発というときはステンレスビスを併用しました。接着剤は、良く使用される木工用の白いヤツで合計1キロ使用しました。

長いハタガネが無かったので、まず外枠を作ってから、その後内部に仕切り板を設置するという工程にしました。

この時点で、思ったより大きいな〜という印象です。


接着剤が半乾きになってから、ビスを打ち込みます。


続いてヘッドの取り付けです。
ヘッドの裏板は、まだこの時点では取り付けません。


オリジナルの補強材の取り付け


四方の板と天板を接合しつつ、音道が理想カーブに近づけるような・・・気持ちで!!

あくまで<気持ち>です。天板との接合面積は2倍になっているので、強度差は出るかと。


ここもビス固定+接着材ですね。

 


最終工程です。
吸音材は、第一ターンに少しグラスウールを入れました。
もう少し多くても良いと思います。


スピーカーターミナルは、ヤフオク購入の製品。
良いのかどうかだか判らない。


モンスターケーブルを加工して・・・・


ユニットを取り付け!
この時点で、空気室の裏板を取り付けます。


ユニットは、6N-108ESです。
ただし振動板はオリジナルではなく、
センターキャップとの接着に、備長炭(?)含有の接着剤を使用した、
最新の108用の振動板になっています。

紙臭いサウンドを解決したとかいう噂です。


試聴です!!

スーパースワンの下には、御影石のプレートを設置。
上には、鉛インゴットを乗せます。

前側の飾り板は塗装後に取り付けます。中空部分にはまだ何も充填していません。


軸上1メートル;基本的にハイ上がり
特に2-4KHZの盛り上がりは酷くないか??
この帯域が持ち上がっていると、明るく、明瞭で、歯切れの良いサウンドとして
感じられるだろうが・・・・。


3メートル;カマボコ型のF特性。

低域はしっかり再生できているのは100HZまで。
コレを見る限り、スーパースワンの正直な再生帯域は100HZ-15KHZですね。


ちょっと小細工。

100HZの低域の音圧が少し上がりました。
これは聴いていても効果がわかります。


後部のホーンにマイクを突っ込むと、こんな感じ。
低域が100HZまでというのは、サイズから来る限界みたいですね。

中低音に独特に雰囲気があり、それが音場感に繋がっています。
しかし、少なからず、板の共振によって、創生される音もあるようで、私的にはその音がプラスの方向に作用しています。

低域は量感はありますが、それはあくまで200-400HZ程度の範囲の話。

でも、独特の雰囲気を持ったスピーカーですね。

詳しいインプレッションは、こちらを参照のこと。


アンプはパイオニアのA-828、CDPはSONYのCDP-555ESJとCDP-555ESAで聴いてみました。
この組み合わだと、ちょっと音が硬いかな〜。
A-838は強力な電源で、低域の制動力の強いハズですが、ティンパニーの音とかは悲惨ですねえ。
酷いもんです。聴くに耐えません。アコースティックギターとかも、ボンボン音が響く感じで良くないです。

女性ボーカルのポピュラーミュージックとか、チェロのソロ演奏には合っていますが、
少し共鳴音が誇張された感じになります。

スワンというのは特別なスピーカーで、他のスピーカーでは代わりにはならないと思いますが、
スワンも他のスピーカーの代わりにはならないような気がします。

 

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