オーディオ解体新書>マランツ PM-80a
マランツ PM-80a最終更新日 2006年10月4日 |
1989年発売のPM-80(65000円)を小改良した製品。 |
サイドウッドならぬサイドダイカスト??は重量抜群で一枚2.1キロもある。音質的にも無視できない効果がありそう。逆を返せばこれだけで左右合計4キロ以上あり、アンプの正味の重量というのは15キロ以下ということになる。ヒートシンクは短いフィンのものが左右別に設置してある。正面パネルのつまみ類は無垢ではなくプラスチック製。 電源部はEIコアでサイズは普通。電解コンデンサーは2本。特にヒヨワな電源部というわけではないが、強力な電源部ではないのは間違いない。内部を見ると、KA-990Vと同じ価格帯ながらグレードダウンしたような印象を受ける。 A級動作をさせると(ボタンで切り替え可能)20Wの範囲のみA級動作となる。このときの発熱はかなり多い。上にCDプレーヤーなどを置くのは全く御勧めできない。 音は甘口。刺激的な音が出ずにクラシックや女性ボーカルに非常によく合う。ルックスも良いので気に入っていた。KA-990Vのように足腰ががっしりした低音ではなくやや弾力性のあるふわりとした低音だった。 電源部を少し強化して メインのアンプ基板からダイレクトにスピーカーケーブルを使用してリヤのスピーカー端子基板に配線をやり直したりして改造を施したが、ある日保護リレーが動作するようになり売却した。誰かに修理されて再び使われていれば良いのだが・・・・。 後継機種のPM−80AF(1995年;75000円)は出力段にMOS−FETが採用された。内部構造は同じで簡単には見分けが付かない。 PM-88シリーズは上位機種になるが、基本的な構造は80シリーズと同一で、銅メッキシャシーやトロイダルトランスなど、一部パーツの高品質化が図られている。後継機種ではなく併売されたモデルである。
PM-90(1994年 16万円)という製品もありますが、これは全くの別格のモデルです。
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